こんにちは。
ありがたいことに先日障害者手帳の交付を受けることができました。既に自立支援医療の給付を受けていましたが、フルタイムクローズ就労という不利な条件で取れたことにほっとしています。
そこで今回は、障害者手帳を取るための"戦略"を当事者の目線で解説していきます。
精神障害者手帳のメリット
精神障害者手帳*1によって得られる給付はいろいろあります。しかしその給付は自治体格差が大きいのが実情。
そこで今回は、精神3級でも自治体に関係なく得られるメリットから解説します。
特に住民税や所得税の所得控除は自立支援医療などの受給可否判定に使われる「所得」に反映される*4為、人生設計が変わるインパクトがあります。
取得に向けた準備
制度上医師の診断書さえあれば誰でも申請可能です。しかし、審査基準がある為準備をしないと「診断書代払ったのに落ちた…」となりかねません。
事前に家族などの同意を得る
制度上は家族やパートナーの許可不要です。
しかし障害者手帳の効果は相続税などにも及ぶ為、本人以外の家族にも大きな影響を及ぼします。
そもそも家族やパートナーが障害を受容できるとは限りません。手帳取得を考えているのであれば、早期に家族やパートナー等を説得しておくべきです。彼らの協力を得られれば手帳は取得しやすくなります。
申請準備-手帳の基準を理解する
障害者手帳の審査には一定の基準があります。まずは基準を理解して、それから準備をしましょう。
審査基準の詳しいことは東京都のHPに書かれています。医師に診断書を書いてもらう前に必ず確認しましょう。
基準の中で以下のことは特に知っておくべきです。
- 基本的に1人暮らし時の状況で判定
- 投薬をしている時の生活能力で判定
- 過大なストレスへの対処困難だと3級相当
- 概ね自力で可能でも3級なら狙える
- 趣味・娯楽への関心も審査基準に
実際には日常生活を多角的に見て生活能力を判定するため、土日は死んだように寝ていても無条件に手帳が取れるわけではありません。
医師との面談
障害者手帳の診断基準を確認したら、医師との面談の準備をしましょう。日常生活の制限は患者側からの説明が必要です。
障害者手帳の判定基準を読み込み日常生活それぞれの項目について、どれくらいできるか?どれくらい頑張らないといけないか?を説明すればOKです。
特に精神3級の場合、「概ね自分でできる」ことが前提です。必要な頑張り度の大きさは手帳の取得可否に直結します。
基準を理解して手帳の恩恵を受けよう
世間的にはバッシングされていますが、障害者手帳は一定の条件を満たせば恵られる権利です*5。私個人としては、「差別への代償」である以上躊躇う必要は一切ないと考えます。
準備が甘かったばかりに手帳を取れなかった、想定外に等級が低い…という悲劇を避ける為にしっかり準備をして確実に手帳をゲットしましょう。あなたの暮らしがきっと大きく変わるはずです。