こんにちは。
確定申告の季節がやってきました。
クローズ就労の手帳所持者にとっては手帳の恩恵がある一方、確定申告が必須です。でもやったことないからわからん…という方も多いはず。今回は私が実際にe-taxで初めて確定申告をしたので、初心者がハマりそうな地雷ポイントを2つ解説します。
本記事は年末調整を実施済みの給与所得者を想定しています。
e-taxとは
国税庁が管理する、ネットで確定申告ができるシステムです。マイナンバーカードとマイナポータル対応スマホ*1さえあれば、追加の設備投資なしで誰でも確定申告ができます。(所得や控除の制度を知っていれば)初心者でもミスなくできるようUIも配慮されており安心です。
雑所得の範囲内での副業や株式所得がある…程度の方であれば有料サービス(freeeeとか)を使わなくとも問題ないはずです。
制度的な地雷ポイント
便利なe-Taxですが、初めて確定申告をする方にとって地雷となりそうなポイントがいくつかあります。まずは制度的なポイントです。
- 自動では年末調整結果が反映されない
- 確定申告をするとふるさと納税のワンストップ特例が無視される
詳細は触れませんが、特にふるさと納税については確定申告でも記載する必要があります
操作面での地雷ポイント
この記事では実際のe-taxの画面を見せながら、ここ忘れがち!!なポイントについて解説します。
一応スマホだけで確定申告ができる仕様になっていますが、画面が小さくて見にくい上、ダウンロード/アップロードがしにくいです。PCまたはタブレットでも申告を強くオススメします。 以下の画面はiPadで操作した際の画面です。
ふるさと納税
ふるさと納税をされた多くの方は、「さとふる」や「楽天ふるさと納税」といったECサイトでやったはずです。
効率的に確定申告をするためには「寄附金控除証明書」をECサイトから取得する必要があります。*2ただこの証明書は申し込みからダウンロードできるまで1週間程度かかるので早めの行動が必要です。
証明書を取得したとして、確定申告に進みます。確定申告最初の画面は以下のxmlデータの読み込みですが、ここでダウンロードした証明書をアップロードします。
仕様上xmlデータをこの後のフローで読み込むことはできないため、忘れたことに気づいたら確定申告を最初からやり直しです。
各種所得・控除の適用忘れ
年末調整をした人は、確定申告の中で源泉徴収票を撮影することで社会保険料控除などを自動で反映してくれます。しかし、年末調整で処理していない控除や所得については反映されません。具体的にはこれらは忘れがち。
- 住宅ローン控除*3
- 障害者控除
- 副業の所得(雑所得/事業所得)
- 医療費控除
未申告の所得や控除については下記写真のように”-“と記されています。各自の状況に応じて入力してください。
障害者控除の場合、270,000円など所得控除されるべき額が入っているかを確認しましょう。2-3級の手帳所持者が確定申告する場合以下のようになります。*4
配当所得の住民税申告不要制度
本制度は令和5年の確定申告(令和4年分所得の確定申告)を最後に廃止されます。来年以降は使えない制度です。
配当所得の確定申告では、住民税申告不要制度というものがあります。これは住民税については申告せず源泉徴収のママとする制度です。個々人の状況によるので確認が必須ですが、多くの場合は申告するよりも得になります。
やり方は簡単でこの画面で申告できます。(途中は切り取っています)
ポイントとなるのは青枠で囲んだ「特定配当等〜住民税で申告不要としますか?」の部分。ここを「はい」にすることで住民税申告不要制度の恩恵を得られます。しかし、デフォルトではいいえ*5に設定されています。忘れないようにお気をつけください。
まとめ
e-taxによる確定申告は便利ですが、いくつか初心者がハマりがちな地雷もあります。本記事も参考にしながら確定申告をミスなくして頂ければ幸いです。