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【いきなりMTは不要】AT限定解除-メリットとその方法

こんにちは。

このブログでは運転免許取得の記事を過去に書き、このブログでも人気記事になっています。ありがとうございます。

運転免許取得にすら相当苦労した私ですが、諸事情あって今回ATの限定解除を行うことに。

これから限定解除を受ける人のために、制度の仕組みと注意点を体験ベースで解説します!

限定解除の意味と必要性

ここでいう限定解除とは、普通車免許(AT限定)からMT車も乗れる免許に切り替えることを指しています。市販車のほとんどがAT車の今どんなメリットがあるのでしょうか?

  • バス/トラック業界に就職しやすい
  • フォークリフトなどの操作に有利
  • 海外で気軽に車を使える

海外、特に欧州はMT比率が高く、2020年の段階でMTが5割。しかも安い車になればなるほどMT比率が高くなり、日本における軽自動車クラスの車だといまだに7〜8割がMT車*1です。欧州で格安に旅行をしたければ限定解除は必須かも。

フォークリフト講習ではクラッチ操作などMT車と同じ操作があるため、AT限定で行くと苦労します。*2

注意

会社によっては、クラッチなどの操作能力を担保するため普通車MT免許を持つ人しかフォークリフトを使えない企業もあるとか…

「即MT」より「AT+限定解除」がオススメ

初めて免許を取る場合、多くの人は教習所に通うはず。ここでは指定教習所を前提に、費用(相場と定額コースの有無)&取りやすさ(教習期限とコマ数、試験コース)の2観点で比較しました。

POINT価格優先なら即MT、取得率を上げたいならAT+限定解除をおすすめ。
1-1 即MT ATのみ 限定解除
相場(万円) 34 32 6
定額プラン*3 あり あり なし
教習期限(月) 9 9 3
コマ数 60 57 4
卒検コース 公道 公道 教習所

AT+限定解除のコースは、コストは割高なもののMT分の卒検は教習所だけです。会社からMT取得を指示されそうな企業に就職するなら、まずはATで取得してその後限定解除した方がラクでしょう。

明確な業務命令で取る場合、会社の経費で受けられるかもしれませんし…

実際、どこに困った?

個人的には次の3点に困りました。

  • 教習と仕事の両立が難しい
  • 教習所仕草が覚えられない
  • 検定日が少ない

私は運転が超ヘタクソなのでベースの教習代金が地域最安の教習所を選びました。

想定通り補講は8回受けた為その選択は正しかったのですが、卒検の日が週に2回しかなかったのは想定外。その為、貴重な教習機会の直前を狙って教習を受けるも見極め不良で補講…この繰り返しに。

申し込みをする前に、卒検を受けられる曜日と定休日の有無は確認しましょう。

教習所によって、「検定中止の条件を満たしても運転を続けられるか」には差があります。検定は「たくさん受験して慣れる」効果もあります。できるだけ最後まで運転できるる教習所を選ぶべし。

運転免許と補助金について

就職後に運転免許を取る場合、多くの補助金の対象になります。自己負担を減らすことができます。

  • 雇用保険の教育給付金
  • 所得税に対する特定支出控除
  • 障害者向けの免許取得支援*4

単純に普通車AT限定→普通車(MT可)への変更は上記の制度の対象になりません*5が、知っておくだけでも意味があります。

AT限定解除を狙う人は、準中型免許を取得するのがオススメ。教育給付金の対象になります*6。私と同じ日に準中型で限定解除を受けていた人は普通車で検定していたので、もしかしたら準中型の卒検=普通車で受験できるのかも…

*1:欧州自動車統計2021-2022この資料のFig4-13参照。

*2:フォークリフト講習自体は免許がなくても受講・取得可能です

*3:検定の受け直しや補習が受け放題になるプラン

*4:自治体により制度の有無、補助額に差があります

*5:特定支出控除を適用する条件は給与所得控除の半額、最安で32万円程度ですが教習だけで32万円行くケースはまあないでしょう…

*6:平成29年3月11日以前に免許を取得した人ならばそもそも教習料も安いです。