こんにちは。
障害がある人にとっての武器といえば福祉。正しく使えば実質的な所得+100万円相当の効果が得られる自治体もあります。ただこの福祉制度はとても複雑で調べるのも面倒。
それなのに、隣の自治体間でも助成の格差は大きいです。そこで今回は、充実した福祉を決め手に引越し先を決めた私が自治体の福祉制度の調べ方を解説します。
効果の大きい助成に絞って探す
障害者向けの助成を分類すると、大きく3つのパターンに分けられます。
日常生活で普段から使える交通費などの助成であれば、障害はあるものの状態が安定している人には使い勝手が良いでしょう。保険代わりの給付は条件が厳しい代わりに高額な給付を長期にわたって受けることができます。
まず自分がどのような助成を重視するかを考えましょう。いくら高額な助成があっても自分が使わないものは無意味です。
どんな助成が欲しいか決まらないな…という人は以下の助成に注目して引越し先の自治体選びをすると良いでしょう。
- 医療費
- 交通費
- 住居(公営住宅)
なぜなら助成があれば金銭的メリットが大きい一方、自治体間での格差が大きいからです。
人生設計も考えて欲しい助成は考える
必要な助成は人生のライフステージで変わります。独身であればとにかく医療費と減税が大事ですが、子供が欲しければ保活における親が障害者の時に得られる優遇や障害児支援が大事ですね。
私のように、その時に1番トクな自治体への引越しを続けるタイプならまだしも、そうでないならば将来設計も考えて欲しい助成は考えましょう。
ウェブサイトでざっくり調べる
必要な助成が決まったら、引越し候補の自治体のウェブサイトで「〇〇市 福祉 しおり」などと検索しましょう。大阪市のような大都市なら、このような一覧表がウェブサイトで見れます。
このような表があると、引越し候補となる自治体の福祉制度をざっくり確認できます。
自治体によって障害者福祉で重視するポイントは結構違いますが、この自治体は充実している/いないはわかるはずです。
制度を詳しく調べる
ざっくりした調査で引越し先の候補が絞れたら、詳しく見ていきましょう。HPを見てもわからないことは自治体に電話して確認することをお勧めします。
- 助成に必要な手帳の等級
- 助成に対する所得制限
- 所得制限の計算方法
毎年春先に調べ直す
上記の調査をして引越し先を決めても、その助成額は増減したり、場合によっては新しく助成が始まることもあります。
ただ、基本的に自治体側から「○○の制度が新設されました」という連絡はありません。自治体のHPを調べましょう。
前半で説明した「福祉のしおり」は新制度が始まってもすぐには更新されない為、
- ○○市 障害者 交通費 助成*1
と検索して調べましょう。
あの制度、使っておけば良かった…!は意外とあるので、毎年しつこく調べ、場合によっては引越しも含めて検討すべきです。
*1:必要に応じて交通費の部分を医療費とかに書き換える