Web
Analytics

【卒論アンケート】Questantなら複雑なフォームも大丈夫(有料プラン体験版も)

卒論・修論執筆中の皆様こんにちは。

コロナ禍で、大学内でアンケート(以下「質問紙」)を回収しにくくなりました。そこで、「アンケートフォーム」を作って集める方法が広まりました。

このブログでもGoogleフォームを使って回答を集める方法を解説しています。



しかし、Googleフォームには「画像を使った質問を作れない」とか「多重回答を避けたいが手が打てない」いったデメリットもあります。

今回は上記デメリットを解消したい方に向けて、マクロミルが作ったセルフ式アンケートフォームのQuestantの魅力を紹介します。表だけでも見ていってください!

Googleフォームとの比較表

卒論のアンケートフォームでシェア100%*1であるGoogleフォームと比較しました。

f:id:husbird:20210418203651p:plain

ここからは上で挙げた7つのポイントを詳しく説明します。

コスト

GoogleフォームとQuestant無料プランは無料です。Questant有料プランは、1回あたり5000円のアドホック*2と年間プラン(5万円/年~)があります。卒論や修論ならアドホックで十分でしょう。

有料プランには1アカウントにつき1週間タダで使える体験版があり、無料プランでは使えない質問分岐が使える、回答数上限が1000になるなどメリットがあります。*3

聞ける質問の数

GoogleフォームとQuestant有料プランは無制限です。Questant無料プランは10問までとなっています。

しかし、10問の中には基本情報(年齢や性別)は含まれません。また、下のようなマトリクスの質問は全体で1問扱いになります。

f:id:husbird:20210420221002p:plain
そのため、15分ほどで回答する心理学部卒論のアンケート*4なら無料版でも問題なく実装可能だと思います。

Cookieによる重複回答の防止

まずCookieについて解説します。Cookieとは、以前アクセスしたwebサイトからアクセスに使った端末に対して「以前もこのサイトに来たよ」という情報を伝えるものです。

Questantであれば無料版でもCookieを利用して重複回答を防ぐことができます。そのため、回答者さんが「回答したか忘れたから再回答しちゃえ」といった重複回答を防止できます。

GoogleフォームはCookieの活用ができません。私がQuestantを強く推す理由と言えます。

集められる回答数

無限に回答を集められるGoogleフォームには及びませんが、Questant無料版でも100集められます。学部生の卒論であれば100回答めれば十分ではないでしょうか。

なお、有料プランの体験版なら1000まで集めることできます。大規模なパネル調査でなければこれで十分でしょう。

性別/年齢などの基本情報

質問紙を集める際に必要な情報ですが、Googleフォームはいちいち自分で設定する必要があり少し面倒です...

一方Questantであれば、年代や性別、都道府県といった基本情報は事前に質問紙を作るフォームに設定されていて、その質問を除外することもワンクリックでできます。実際に質問紙を作ってみましたがとても便利でした。

 注意

性別」はデフォルトのままだと「男性」と「女性」の2択しかありません。「無回答」などの選択肢を入れたい場合、自分で設定する必要があります。

回答に応じた質問分岐

よくアンケートにある「Yesの方はQ4へ/Noの方はQ5へ」というアレです。回答者の目線では回答する質問を減らせるため負担減になります。Googleフォームは質問分岐を利用可能ですが、Questant無料プランでは設定できません。
 
質問分岐が必要なら、有料プランの体験版を使いましょう。

画像を使った質問

質問紙ではあまり見ませんが…心理学研究では「画像を見たときの好き嫌いを選別させる」ものがあります。実験ではよく見ますね。

Googleフォームでは利用不可ですが、Questantであれば無料プランでも利用可能です。実験で使う画像の好き嫌いが偏らないようにしたい、と言ったときの予備調査には使えると思います。

 注意

時間を測る機能がQuestantにはないため、反応時間を測るニーズは満たせません。そもそもそういう実験は対面ですべきだと思いますが...

終わりに

Questantは無料版でも「画像を使った質問が可能」「Cookieによる重複回答を防げる」といったGoogleフォームにはない機能を持ちます。

こういった痒い所に手が届く内容は、調査が専門のマクロミルだからこそです。

デメリットの分は有料プランの体験版で補うなど工夫すれば、かなり質の高い質問紙が作れると思います。学生の皆さん、Questantを使って一段質の高い質問紙を作ってはいかがでしょうか。

*1:私が回答した中での話

*2:回答数1000まで。ほとんどの論文ではそれ以上の回答はいらないでしょう

*3:1週間後にプランを選択できます。必要な回答数が集まらなかったら有料プランに課金すればよいと思います

*4:私が学生時代に臨床系の同期からもらったアンケートは全て15分以内で回答可能だった