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【2021年版・グーグルフォーム】卒論アンケートの作り方

こんにちは。

以前、「twitterで卒論のアンケート撒くの最高!!」という趣旨の記事を書いたところ、多くの方から反響を頂きました。


ただ、Twitterなどでアンケートを撒くためには、アンケートフォームを作る必要があります。そこで今回は「卒論向けのアンケートの作り方」を解説します。

回答する側、作成者側両方の経験があるため、「回答者の離脱率を下げつつ、期待した回答を取るための方法」としてきっと役に立つはずです。

今回は一番人気のあるグーグルフォームでアンケートフォームの作り方を解説しますが、Questantというアンケートフォームもかなり優秀です。その理由はこちらのページで解説しています。

 

1.回答者の事情を知る

アンケート回答者、特にtwitter上で回答する人の特徴をまず知りましょう。彼らの女王協を知らないと対策を練ることができません。概ね以下の傾向があるのではないでしょうか。

  • 基本は善意
  • 時間はあまりない
  • 回答を真面目にする動機がない

まとめると、「2~3分で簡単に回答できるアンケートなら協力してあげてもいいけど,それ以上は絶対無理」という感じでしょう。

そのため2~3分で回答できるアンケートにする(記述式回答を強制するとか論外)。あるいは謝礼を支払って真面目に回答させるかでしょう。

2.Googleフォームを使う意義を知る

TwitterだしTwitterの投票機能でいいや、と思うかもしれませんが、それはNG。以下のようなマズい理由があります。

  • 回答者が誤回答しても修正できない
  • TL上に流れるため、何も考えずに投票する
  • 悪意あるリプライに回答が影響される

これらを避けるために、きちんとしたアンケートフォームを使うべきです。グーグルフォームの場合

  • 先行事例が多く、信用されている
  • 解説サイトが多くあり、作る際の工夫が容易
  • csvでダウンロードが可能で、分析前の処理が効率的


などの利点があります。

3.質問内容を決める

まずは「何を質問すべきか?」から検討していきましょう。

ユーザビリティにおけるNASA-TLXのような確立している質問紙を使う場合を除き、この段階で指導教員の先生と相談する必要があります。特に尺度作成が研究内容ならなおさらです。

私はノリで質問紙を作って、1万円を無駄にしたことがあります...。ですので先生方との相談を繰り返しましょう。ここは大事。


また、実際の調査では回答者の属性(性別や年齢)に関する質問と、卒論の調査内容に関する質問の2つがあると思います。

リサーチ会社(マクロミルなど)が行うアンケートでは属性に関する質問は最後の方に!という鉄則があるらしいですが,twitterでグーグルフォームを拡散する場合は属性に関する質問は最初にしましょう。

というのも特定の属性にのみアンケートを配布できる対面でのアンケートと異なり、twitter経由での回答者は属性がバラバラすぎるからです。

 注意

ツイートに対象者の属性を書いたから、アンケートでは聞かないというのはNGです。ツイートを読まずにグーグルフォームに来ている人もたくさんいます!


特定の属性に絞って調査したい場合、属性ごとに目標回答数を決めている場合は特に重要です。

 

注意事項を説明したところで早速作りましょう。今回の調査テーマは「中学校の時に受けた授業の好き嫌いについて」です*1

属性の作り方

まずは属性の聞き方からです。初めてグーグルフォームを使う方にもわかるよう、図を多めに使って解説していきます。

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図と文中にある数字を対応させながら読んでくださいね。

①ラジオボタンを選択
②「必須」をオン
③「」押下後、「回答に応じてセクションに移動」にチェック
④「次のセクションに進む/フォームを送信」のいずれかを選択


今回は「男性」のみをターゲットにしたため、それ以外の方はここで調査終了とします。そのため「男性」のみ「次のセクションに進む」にしてそれ以外は「フォームを送信」(調査終了)を選択しましょう。

 

本来調査したい質問項目の作り方

心理学の卒論のアンケートだと、5件法(1が「大好き」で5が「大嫌い」)のようなアンケートになるはずです。グーグルフォームで作成する場合少し面倒ですが、ちゃんと作れます。図も用意したのでやってみましょう!

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①「選択式(グリッド)」を選択
②「行」に質問文を,「列」に1~5の選択肢を配置*2
③「各行で1つの回答を必須にする」をオンにする

特に「各行で1つの回答を必須にする」は必要に応じて必ずオンにしましょう。これを使うことで、一部の質問が回答されていない欠損を回避できます。

4.おススメの機能

ここまでで最低限のアンケートは作れたはずです。でも「少しでも良いアンケートを」と考えたときにはいろいろな工夫ができます。

ただしプログラミングを必要とする機能も多いため、今回はプログラミングなしで使える機能や「コピペだけ」でできる機能に絞って次の3つをおススメしてみます。 

行を並べ替える/選択肢の順序をシャッフルする

アンケートの内容によっては、選択肢の順序が回答に影響する順序効果を考える必要があります。

質問の形式が選択式(グリッド)なら「行を並べ替える」を、ラジオボタンなら「選択肢の順序をシャッフル」を選べば、選択肢の順序による影響を相殺できます。各質問の左下「」をクリックすると出てきます。

 

画面右上にある「歯車」(設定)→「プレゼンテーション」をクリックすると出てくる「質問の順序をシャッフルする」とは別の機能です。「質問の順序をシャッフルする」を選択すると、セクション内の範囲で質問がシャッフルされます。

進行状況バーを表示

心理学系の卒論用の質問紙調査では、どうしても質問が多くなります。紙の調査に換算しA45ページ程度でしょうか。

しかしネットのアンケートで5ページ、すなわち画面遷移5回というのは回答者にとって相当の負担です。少しでも回答者の負担を減らす努力は義務だと思います。

特に「このアンケートいつまで続くんだろう...」という不安は回答者にとって極めて大きなストレスです。途中でアンケートから離脱するきっかけになります。

進行状況バーを表示すれば、「今全体のうちこれくらいの位置なのか...」ということがわかり、回答者のストレスを抑制することができるはずです。

画面右上にある「歯車」→プレゼンテーションを押して設定を選べば、「進行状況バーを表示する」があるのでオンすればOK。

回答数制限

N数(サンプルサイズ)を無限に増やせば簡単に統計的有意になります。それでは意味がありません。

また、謝礼を支払って回答を集める場合、予算の都合上サンプルサイズが決まっているかもしれません。そんなとき「アンケートに回答したのに謝礼がない!」となればトラブルになります。それを避けるためにも回答数制限は必須です。

上の2つと異なり、プログラミングが必要な機能ですがコピペでOKです。やり方は下記サイトで解説されていますのでご確認ください。

5.謝礼送付先の情報を得る

謝礼を送る場合、送付先の情報が必要。メールがおススメです。

先ほどと同じく「歯車」を選択し,「全般」を選択しましょう。そうすれば「メールアドレスを収集」が出てきますからこれをクリックすればOKです。

 
個人情報の管理について十分説明してから取得する必要があります。

6.回答者の負担を意識した質問紙にする

twitterでアンケートを撒く場合、回答者負担を減らすことはかなり重要です。少しでも面倒くさいと離脱率が上がります...

作成したら必ず他の人、できれば質問紙作成に関係していない人に回答させ、以下を確認してもらいましょう。

  • 回答者によって解釈が割れるような質問はないか?
  • 回答者にとって不快に感じる質問はないか?
  • 記述の比率が過剰に高くないか?

これらは最低限チェックする必要があります。回答してもらった人から何らかの指摘があった場合,修正するか検討すべきです*3

また回答者の多くはスマホで回答しています。そのため,実際にアンケートを撒く前にスマホでの見え方を必ず確認しましょう。アンケートはスマホで回答しやすいか?が全てです。

まとめ

本記事は使い方の基本を解説しましたが、画像や動画も質問に使えるようになっています。注意点はあるものの、無料で多くの人を回答者にできるのはネットアンケートの強みです。本記事を活用しつつ先生方にも相談しながら、後輩の皆さんが卒論を完成されるのを願っています。

今回はGoogleフォームの使い方を解説しましたが、このような心理学の研究法は意外と学校で学ぶ機会が少ないかもしれません。そこでおススメの心理学研究法の本を紹介します。具体的な手続きはもちろん、倫理面も書かれているので卒論に向けた研究を始める前に参考にしたい本です。

ぜひ読んで自分の卒論執筆に活かしてみてくださいね。


 

 

ご質問があればTwitterでも質問箱でも遠慮なくお寄せくださいませ。

*1:グーグルフォームの使い方解説が目的なのでテーマは適当です

*2:間違って順番を間違えてもドラッグ
 アンドドロップで修正可能です

*3:研究目的によっては修正しなくてもいいのですが