こんにちは。
以前この記事で、オンオフ兼用できる洋服を選ぶと発達障害の人にとっていいことが多いと書きました。
多くの方に読んで頂いたのですが、もう少し実例を見たいという声も。
そこで今回は、9割の洋服をオンオフ兼用アイテムに切り替えた私が感じたメリットと、実現方法を説明します。
洋服のオンオフ兼用とは?
仕事用の服と私服を共通化することを指します。職場でのオフィスカジュアル化がかなり進んだこと、在宅勤務が進み相手の顔を直接見る機会が減ったことでオンオフ兼用がしやすくなりました。
メリット1~経費削減できる
最大のメリットです。仕事も休日も同じ服を着て、買う洋服が減るためです。また、オンオフ兼用できるようなベーシックな服は色々なブランドが出しています。結果的に価格競争が激しく品質の割に安いものが買えるのです。
さらに買う洋服の数が減ったことで「本当にこの服必要?どんなシーンで使う?」と真剣に考えるように。その結果失敗が減りました。
メリット2~洋服が原因の不快感が減る
デザインやシルエットが好き、でも何か違和感がある…という服はありませんか。私は洋服のタグや縫い目が皮膚に当たるのが苦手で、それが原因で処分した服もあります。
発達障害のうちASDの人には感覚過敏という特性があります。特定の洋服の素材の感覚や、縫い目が体に当たることが気になるというものです。
そんな人にとって洋服をオンオフ兼用するメリットは大。一度自分の体に合う服を買えば、仕事/休日関係なく不快感0で過ごせるわけですからね。
メリット3~オシャレになる?
オンオフ兼用で洋服を探そうとすると、キレイ目な服装が中心になります。男性の場合、ジーンズにTシャツといったカジュアルな格好をする人が年齢問わず多いです。そのため、襟付きシャツとスラックスを合わせるだけでそこそこオシャレに気を使っているように見えます。
私自身もオンオフ兼用の服を中心にした結果、「前よりおしゃれになったね」と多くの人に言われました。
デメリット~似たような服ばかりになる
仕事でも使える色の服を考えると、白や黒、そしてグレーといったモノトーンが洋服の中心になります。
そうすると、どうしても毎日似た服を着ているような気になります。気にしない人もいますが、私は気になりました。アイテムも襟付きシャツやセーターなど、特定のジャンルに集中するため、毎日同じような服を着ている気がします。
メリットとデメリットがわかったところで、オンオフ兼用するためにやることを解説します。
オンオフ兼用を成功させる方法
オンオフ兼用を成功させるために、洋服が欲しい!と思ってから処分するまでの流れで考える必要があります。その流れと服・会社・自分という要素を組み合わせ、気を付けるべきポイントをまとめたのが下の図です。
着ていい服を知る
オンオフ兼用の服を揃えて服を減らしたい、と思っても服装のルールは職場ごとに差があります。そのルールは明記されていないことがほとんど。
これだと発達障害の特性で空気が読めない人には、何を着ればいいかわかりません。他の人よりもカジュアルすぎる服を着ていると、怒られることも*1。
対策としては、自分と同世代の同僚の服装を真似ればOK。年齢が上がるほど服装について文句を言われなくなるので、同世代の服装を見ていれば「どこまでこの職場で許されるか」がわかります。
同世代の人も職場にいないからどんな服を着られるかわからない、という方は下の表をご覧ください。エンジニアなど服装の規定が緩い職場なら"どっちもOK!"の欄にある服をメインに着ていればほぼ問題ないでしょう。
営業など服装規定が厳しい職場なら"仕事専用"の服をメインにして、少し"どっちもOK!"な服を組み合わせれば良いと思います。
自分の体に合った服を着る
発達障害の場合、感覚過敏でこの服は着れないというものもあります。また、オンオフ兼用で着るという観点からも、自分の体に合っているかは大事です。
体に合った服を着るためのポイントは2つあります。試着をすることと、サイズ合わないと見栄えに響く部分を知ることです。
お店で売られる既製服を買う場合、服のどこかが自分の体に合わないことがほとんど。全部ジャストサイズにしたければオーダーメイドしかありません。
ただ、先輩方の話をまとめると下記3つのサイズだけ合わせれば、キレイ目な服装に見えるとのこと。確かに自分で着てみても、仕事で使えそうなキレイ目に見えます。
ユニクロやGU、無印良品などのブランドでは服のサイズをウェブで公表しています。サイズと試着結果を組み合わせて「このサイズだと自分の体に合う」ことを確認しましょう。
捨てる前に振り返りを
大事に着ていても、服には必ず捨てる時が来ます。捨てる前に30秒でいいので振り返ってみてください。
- 何回着た?
- いつ着た
- 着心地はOKだった?
特に、発達障害で感覚過敏がある人にとっては着心地は最重要ポイント。私の場合次の特徴を持つ服は着心地NGです。
- 縫い目が目立つもの。襟元や背中は特にダメ
- ワッフル地の生地
- 袖が長すぎて手に当たる
ここの着心地には拘りたい!を纏めておけば服の失敗を減らせます。
まとめ~着まわしやすい洋服に絞って、快適性と節約を両立~
発達障害の人に起きやすい、「服装で周りから浮く」ことと「感覚過敏で集中できない」ことはオンオフ兼用できる服を調べて買うことで解決できます。
最初は失敗することもありますが、1年くらい試行錯誤すれば自分の納得いくスタイルができるはず。頑張ってみてくださいね。
*1:私もカジュアルすぎると怒られたことがあります