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【直前期•在来線込みの購入】JR株主優待の活用法

こんにちは。

こちらの記事でJRの株主優待を購入してお安く旅行できる!という記事を書きました。

www.psycheng.com

今回はその具体的な方法をご説明します。

以下で示す「特急券」は原則として全て自由席とします。

株主優待-安く買う

JRの株主になれば毎年優待をもらえますが、数十万円単位のお金が必要です。そこで、多くの方は株主優待をどこかで買うことになります。ここでは株主優待を1円でも安く買う方法を解説します。

大型連休明けに買う

株主優待は大型連休に使える貴重な割引方法です。そのため、株主優待の取引価格も大型連休前に上がり大型連休後には下がる傾向にあります。そこで、大型連休明けに買うのがオススメです。

「ラクマ」のセール期間中に買う

楽天のフリマサイトであるラクマは、高頻度でセール(正確にはクーポンのばら撒き)を行なっています。

3~5%程度とはいえ安く買えます。100~200円/枚安く買えることも多いです。

6月に購入する

JR各社の株主優待は「発行翌年の6月末」を有効期限としています。そのため、GW明けから6月にかけては一気に値崩れを起こします。運が良ければ相場の4割引(JR西日本の優待が3000円)で買えることも。

6月末までにきっぷを購入すれば実際の乗車日は7月以降でもOKですので、6~7月に旅行の予定がある人はオススメです。

JRのエリア外で買う

JR各社の株主優待は自社線でしか使えません。具体例を挙げると、北陸新幹線の東京ー上越妙高間はJR東日本の株主優待を使えますが、上越妙高ー敦賀間はJR東日本の株主優待は使用不可。

このこともあって、JRエリア外の金券ショップでは株主優待が割安で売られている傾向があります。正月明けに秋葉原の金券ショップをいくつか周りましたが、JR東日本/西日本ともに4500円で売られていました。

きっぷ-優待利用を厳選する

いくら株主優待でJRのきっぷを買うとオトク!とはいえ、株主優待の購入費も込みで考えるとせいぜい通常のきっぷの5~20%引きです。

株主優待より早割やチケットレスサービスの方が有利なことも多いです。各社のオトクなきっぷはこちらのサイトで解説されています。

shinkansen.tabiris.com

(精神障害者のみ)航空機の障害者割引より安いことが多い

東京ー秋田のように、JRと航空機が競合する路線はいくつかあります。本ブログは精神障害者をターゲットにしているので、航空機の障害者割引と比較しましょう。

基本的には、飛行機のタイムセールで買えたケースを除けば、JRの株主優待を使った方が価格面で安いことがほとんど。一例として東京ー秋田間を比較します。航空機はJAL/ANAともに障害者割引適用後の運賃です。

航空機•JR東日本とも直前期に購入することを前提にした費用がこちら。JR東日本が最安!とはいえませんが、当日でも変更ができ、乗り換えも不要、本数も多い、東京駅までの交通費も(JRであれば)割引されることを考えればJR東日本の方がおすすめできます。

のぞみ•みずほに乗る

新幹線の中でも最速達列車(特にのぞみ•みずほ)は、割引きっぷがほぼありません。あってもダイナミックパッケージ(新幹線とホテルがセットの旅行商品)くらい。*1

一方で各停型列車(例えばこだま)でよければぷらっとこだま•バリ得こだま*2などの3~4割引のきっぷもあります。

株主優待はそんなのぞみ•みずほに使える貴重な割引です。例えばJR西日本の株主優待を大阪(市内)→広島(市内)で使うと、株主優待購入費込みで9500円程度(株主優待を4500円で買えた場合)で乗れます。これは別途年会費のかかるEX予約(乗車券•特急券込み9740円)よりも安い片道のぞみ最安プランです。

在来線乗り継ぎ時の旅程で使う

運賃•特急券込みで1万円前後の区間、例えば東京ー仙台とかでは株主優待よりもJR東日本のえきねっとを中心にした運賃•特急券コミコミのチケットレスサービスの方が有利なことが多いです。

ただし、新幹線と在来線を乗り継ぐ場合は話が変わってきます。具体的に石巻(宮城県)ー横浜を移動する場合(新幹線はやまびこの自由席を利用)を例にチケットレスと株主優待を比較します。

チケットレスの場合JREポイントの還元はありますが、株主優待の方が有利ですね。

JR西日本のみ_途中下車を繰り返す

JR西日本の株主優待は、特急券も4枚まで株主優待割引の対象にできます。色々な場所で途中下車しながら旅行する場合には非常にコスパがよいです。

具体例として、金沢に住んでいる人が京都駅•新大阪駅•岡山駅で途中下車をしながら宮島口を目指す場合を考えてみます。合計価格は下表の通りで株主優待購入費を含めても3000円以上安く移動できます。

注意
JR東日本•JR東海では株主優待割引を適用できる特急券は1枚のみ。乗継をする場合、2列車以降は乗車券部分のみ割引になります。

きっぷの買い方-当日かつ片道ずつ購入-

株主優待による割引率は大きいものの、払い戻し時に株主優待は没収されてしまいます。

自然災害などの不可抗力であれば、株主優待も返却されます。その際に株主優待券を見せる必要があるので、旅行中は携行しましょう。

また、株主優待の割引は乗継割引や往復割引と併用ができません。そのため、事前に購入するメリットは「指定席を早めに抑えられる」だけです。株主優待を使うなら、きっぷは当日、しかも片道ずつ購入すべきです。

注意
片道分の乗車券•特急券は同時に購入する必要があります。なお、改札を通していない特急券は後で変更が可能です。

なおJR東日本ではえきねっと、JR西日本ではe5489できっぷのネット購入ができます。券売機でのきっぷ受け取りは必要*3ですが、新幹線停車駅にある切符受取専用端末も使えるので駅で並ぶ時間を最小化できます*4

注意
えきねっと/e5489では途中下車を繰り返すような複雑なきっぷは買えません。そのような場合はみどりの券売機プラスなどで購入しましょう。

まとめ-工夫は必要だがオトク度は高い

今回はJRの株主優待の具体的な活用方法を解説しました。早割と比べてオトクかは微妙ですが、当日に購入できるのに安いのは大きな魅力。旅費節約の1つの手段としてはいかがでしょうか。

*1:EX早特もありますが、あれは東京ー岡山•広島など会社をまたぐことになるので株主優待とは比較できません

*2:正確には「きっぷ」ではなく「募集型企画旅行」ですが、実態は制限付きのきっぷとほぼ変わりません

*3:チケットレスなら不要ですが、チケットレスを利用したいなら株主優待券をわざわざ購入する価値はありません

*4:指定席利用なら別途JRのポイントもつきます。