こんにちは。
ブログを読んでくれている皆さん、卒論の進み具合はいかがでしょうか?正直進んでない… 手作業が多くてしんどい…そんな方も多いはず。
私は大学で基礎系の心理学を専攻し、卒論を書きました。今は民間企業で心理学の知見を活かした研究開発のお仕事をしています。
そんな私から、これさえあれば心理学の卒論は書ける!と言えるツールを全て紹介します!
先行研究の調査、文献の管理
研究テーマを決めたら(決める前にもですが)、テーマに関係する論文を読んで基礎的な知識やトレンドを抑える必要があります。
まずは論文をダウンロードして読んでいきますが、読み終えた論文の管理が問題です。紙の論文ならば、重要なポイントにペンで線を引いたりして強調できます。しかしPDF化された論文だと、線を引くことは難しいです。
また、実際に論文を書くときには論文を引用する必要があります。そのための文献情報の書式を整理するのも引用面倒です…
そんなとき、論文管理ソフトZoteroがあれば解決してくれます。例えば次のようなことが可能です。
- 論文にメモ(要約とか重要な単語の意味)を書き加えることができる
- 引用文献リストを自動作成できる
- Web上から論文を探してくることも可能
とにかく便利で、文献調査の所要時間が半減しました。卒論に必要な論文はこれだけで管理できると思います。
使い方を解説してくれているサイトは多くありますが、こちらのサイトがおススメ。
画像作成
心理学実験をするためには、実験用に提示する刺激を作る必要があります。もちろんパワポの図形で作っても良いですが、サイズや色の自由度、明るさなどの加工が困難な要素も。
そこでおススメしたいソフトがGIMPです。画像の一部切り抜きや明るさを調整することもお手の物。私自身の卒論の視覚刺激もGIMPを使って作成しました。
画像編集で有名なAdobe Photoshopと機能面ではさほど差がありません。ビジネスユースも可能な便利ツールです。
ソフトを使いこなすために覚えることが多いのが難点。しかし、こちらのサイトが使い方をわかりやすく解説しています。
アンケート作成
心理学の場合、卒論の調査で質問紙(アンケート)を作ることも多いですよね。もちろん大学やアルバイト先の人にお願いするのもいいですが、それだと「似たような人」が集まりがち。
偏りを抑制するためにもいろいろな人から回答を得ることは大事です。
いろいろな人から、安く回答してもらうためのツールがGoogleフォーム。そこでこちらの記事ではGoogleフォームを使ったアンケートの作り方を解説しています。ぜひ読んでみてください。
実験用のプログラム作成
実験刺激を出すためにはコンピュータプログラムが必要です。しかし、心理学専攻の場合、プログラミングは苦手....という人も多いはず。
そこでおススメしたいのが、プログラミングなしで心理学実験を組むことができるPsychopyです。これを使えば、マウスとクリックだけで実験用プログラムを作れます。
例えば、実験用刺激をランダムに出し続けたり、ボタン押下までの時間を測ったりするプログラムを作れます。
Pythonなどの本格的なプログラミングには習得に時間がかかります。作業であるプログラム作成はさっさと終わらせて、実験/論文執筆を頑張りましょう。
実際の統計解析
実験でデータを集めたら、次にすることは実際の統計分析。多くの場合、Rでやることをおススメされると思います。
やってみるとわかりますが、Rでの解析はなかなか大変です。できればプログラミングをすることなく統計解析までできると楽ですよね...
そのニーズを叶えるのがこのHADです。Excelで動くプログラムですからとっつきやすいです。そして何よりマウス操作とクリックだけで統計解析をすることができます。
英語論文の読解と、英語論文の執筆
卒論執筆中には英語の論文を読むことも多くあると思います。でも長い論文だと正直英語を0から読むのは辛い...。そんな人にお勧めしたいのが無料の英文和訳サイトDeepLです。
ネット上の評判ではGoogle翻訳よりも精度が高いとされていますし、心理学論文の和訳でもGoogle翻訳より高い精度で和訳されていると感じます。
実際に英語で文章を書くときには、文法や語法が正しいかをチェックする校正という作業が必要です。ネイティブにチェックしてもらってもいいですが、どうしても高いお金がかかってしまいます。それは大変ですよね。
そこでおススメしたいのがこちらのGrammarly.無料でありながら、文法とスペル、句読点について校正してくれます。
こちらの画面が、実際にGrammarlyを使って英文校正を行ったものです。
下線が引かれた部分が、スペルミスや文法上直したほうがいいところです。必要なところはほぼ指摘されています。上の校正は無料版ですが、有料版だとさらに詳細な指摘がもらえるらしいです。
まとめ
今回は卒論執筆スタートから、実際に卒論を書ききるまでの流れに沿って必要なツールを紹介しました。
最初にも書きましたが全部無料で使えます。卒論を書くそれぞれのタイミングでとりあえず触ってみて、自分に合いそうならよ本格的に使ってみるといいでしょう。
読んで頂きありがとうございました!!