Web
Analytics

【18キッパー兼防災用】Anker PowerBank521レビュー

こんにちは。

コロナ禍もひと段落し旅行など遠出をする人も増えた一方、能登半島地震のような災害も2024年現在で頻発しています。

そんな旅行や災害時に必要なものの1つがスマホやPCの充電。スマホやPCを充電する手段として急速充電器かモバイルバッテリーの2つがあります。

ですが、どちらも一長一短。そこで今回はYoutuber絶賛の充電器+モバイルバッテリーが一体化したAnker PowerBank 521を紹介しつつ、PCとスマホを持ち歩くユーザーにとってモバイルバッテリーは必要なのかを考えてみたいと思います。

他と比較したスペック

こちらがスペック概要。充電器とモバイルバッテリーの一体型であり、充電器としての最大出力が45Wであることがメリット。ThinkPadやSurfaceなどのWindows PCも充電できます。

ただ、この一体型モバイルバッテリーの価値はそこだけ。定価が8990円で割高で重量も200gと重い。スペックだけを見れば「割高だなあ」と思います。

モバイルバッテリー単体で見れば、CIOのSMARTCOBYが108gで5000mahの容量です。急速充電器でも最大出力45W、Type-C×2口で重量が90g程度のものは多数あります。

また、モバイルバッテリーであれば同時に充電できる必要性もあまりないので、充電端子はType-C1口でも困らないはず。

私はType-C端子1口で良かったのでこちらのAnker PowerBank 511(4000円安く15g軽い)で良かったのですが充電器としての最大出力が30Wしかなく、45Wでの充電はできた私の業務用PC(最大65W充電対応)の充電ができませんでした。

このように、PCを使わない人にとって中途半端で割高なAnker PowerBank521ですが、いつでもモバイルバッテリーとして容量満タンで急速充電できるのは魅力。そこで、具体的に活かせるシーンを考えてみました。

旅行時の充電手段

旅行で使う交通手段としては、新幹線や飛行機がメジャーです。

ただし、最近の新幹線の座席は「コンセント付き」が増え、東海道•山陽新幹線のN700S系は全席コンセント付きになりました。東北新幹線•北陸新幹線も窓側席はほぼ確実にコンセント付きです。

N700S系にあるコンセントにPowerBank521を指した。他のコンセントに干渉しそう。

空港にも充電スペースは多数あり、最繁忙期でも探せばどこかしらの充電スペースは空いているものです。

そして、全国にあるマクドナルドやドトールでは、コンセントが使える店舗も多く、DENGEN CAFEというアプリでコンセントのあるお店をすぐに確認できます。

dengen-cafe.com

また、Charge Spotというモバイルバッテリーをレンタルし、好きな場所(ほぼ全国!)で返却できるサービスもあります。充電が遅いので割高*1ですが、容量満タンのバッテリーを持ち歩かなくて良いのはメリット。私もCharge Spotの会員登録はしています。

chargespot.jp

このように、スマホやiPadの充電環境を考えると、旅行用としてモバイルバッテリーが必要な人は、街中や移動中に使えるコンセントからの充電では足りない、充電できない人です。具体的には18キッパーや激安高速バスユーザーです。

私も18キッパーなので旅行用にAnker PowerBank 521を使っています。200gはずっしりと重量感がありますが、スマホのバッテリーがなくなる心配が皆無になったことには満足しています。

災害時の充電手段

上記の通り、旅行先でもスマホの充電環境であればほぼどこでも用意できます。そのため、スマホ用としてモバイルバッテリーを買う場合、災害時の運用を重視すべきです。

ここでは、最近の災害時の電源確保の状況についていくつか例を挙げながら解説します。

災害時に「電源」は必要

災害時になくて困ったものを被災者の方に聞くと「モバイルバッテリー」が挙がるようです。これは、「災害時の情報収集にスマホを使いたいけど、バッテリー切れで困った」からだと思われます。

www.dcm-hc.co.jp

ただ、自治体あるいは民間企業(AnkerやCharge Spotなど)か電源が提供されることも増えてきました。過度に当てにすべきではありませんが、以前よりも大容量バッテリーを持つ必要性は低下しているように思います。

そして、最近のスマホはエントリーグレードのものでもバッテリー持ちが大幅に改善しています。バッテリーを節約する設定にして最低限の使い方をすれば、少なくとも1日は充電なしで持ちます*2

おそらく、スマホ1回分(5000mah)をモバイルバッテリーで充電できればなんとかなるような気がします。

今回のAnker PowerBank 521は1)スマホ1日分くらいの容量を持ちつつも2)充電器として45Wの出力ができ、3)重いけど毎日持ち運べるサイズといった3要素を1個で実現していますが、この3拍子に価値を見出せるならアリですね。

まとめ

一体型の中ではトップクラスの高出力とAnkerブランド。ただし、出先でコンセントを簡単に見つけられる今の状況を考えると、やや割高感があります。

「日常でもフル活用できる災害用モバイルバッテリー」に定価8990円の価値を見出せるなら「買い」ですが、1ヶ月に一回もバイルバッテリーを充電して、カバンに入れておけばいいやと考える人には全くオススメできません。タイムセールの頻度も多いので、その時に買えればアリでしょうか。

AmazonやYoutubeで賞賛されていますが、私は過剰評価だと思いました。

*1:時間課金ですが、一回あたり330円はかかると思ったほうが良いです

*2:災害時に停電した時点でスマホが満充電であることを前提にしています