【社名アリ】心理学を活かせる就職先3選

こんにちは。

今回は心理学を学ぶ学生である私の視点から,
こういう企業ならば自分の専門を生かせそうだ!という企業について考えてみます。

 

今回の記事を作成するにあたり,基礎心理学研究や心理学ワールドなどの学会誌をチェックしてみました。

これらの雑誌には心理学を活かして企業で活躍している人が毎回紹介されており「この企業なら心理学で応募できるかも!」という気持ちにさせてくれます。

 

POINT本記事は心理学を活かした研究開発職(技術職など)とマーケティングリサーチのお話です。主に実験心理学の方を対象にしています。また,原則として新卒採用に焦点を当てています。

 

その前に心理学と企業就職全般の話が聞きたい!という方はこちらの記事をどうぞ。

 
挙げている企業が新卒で心理系人材を採用しているとは限りません。心理系人材の採用は「ポスドクに限定」という状態になっている企業も多数ありますが,ここでは区別せずに書いています。詳細は各自でお調べください。

 

食品・化粧品

心理学の中でも知覚心理学を扱っている人ならチャンスがある企業達。実際にいくつかの企業は心理学専攻の人を採用しています。

 

「心理学ワールド」を見てみると,香りに関する研究や味覚に関する研究などが多いです。

どんな人が採用されているの?どんな会社があるの?

修士卒以下での採用は少なく博士での採用がメイン。過去には心理系博士卒で資生堂,花王,味の素への採用実績があります。また新卒ではありませんが,助教JTというパターンも見たことがあります。

 

実際に就職した方と話した際「動物実験の経験は必ずしも必要ではないが,生理測定(唾など)の分析経験があるといいかも」というお話を頂きました。

 

同じ業界でも「心理系を採用する/しない」が明確に分かれています。
そして新卒相当の採用でも公募ではなく研究室のつながりによる採用がメイン。本気で採用を狙うなら学会でコネを作ったり,研究室選びの段階からの対策が必要だと思います。

 
研究室選びのお話はこちらをどうぞ。


メーカーの中では比較的技術系採用が少なく,採用があっても生物や薬学,化学専攻の人と競合するため就職は最難関…というのが現状。また応募の条件として大学院修士卒以上と明記されていることも多いです

 

例えば,資生堂は「行動科学部門」として心理系の人を採用していますが,新卒採用での公募は行われていませんでした。*1 

 

ただし,他のメーカーに比べて職種別採用が進んでいて,研究開発職を職種別で採用することが多いです。
そのため,研究職でなければ大学に残る!と決めている人にはマッチしやすいかも。

 

機械・重工メーカーなど

私が採用された企業はこういったジャンルの企業。農機具・重工・家電…といったハードウェアの開発職です。

 

企業によっては「感性工学」とか「官能評価」といったジャンルで仕事を行うこともあります。入社後はモノ(機械)の使いやすさに関する研究開発に従事。生理測定をすることもあるようです。

ネット上で検索するとそれぞれの企業でどんな取り組みをしているのか?新卒で採用の見込みがあるのか?を調べることができます。

どんな人が多い?どんな会社がある?

こちらは人間工学などの研究をしている人が採用される傾向にあります。そのため就職時のライバルはUXデザイン,芸術工学などになります。

モノの使いやすさの研究開発という職種の都合上,ほとんどの場合完成品を作っているメーカーでの採用になります。*2

 

機械・重工系のメーカーは比較的採用数が多いこともあり,修士以下の学生にも応募のチャンスが開かれています。また学校推薦のチャンスが多いのも魅力。


私も体験した学校推薦のお話はこちら


私が実際に見た,学会誌等に書いてあった範囲では,
心理系博士→トヨタ自動車,心理系博士→三菱電機,心理系修士東芝などのパターンがありました。
食品・化粧品に比べて数が多いですし,少なくとも形の上では学部生でも応募できるようになっています。

 

食品・化粧品系の企業と異なり,初期配属が決まっていない状態で入社することがまだ多いです。(日立製作所のように配属先確約の場合もあります)

 

ちなみに…

少し業界が違うかもしれませんが,鉄道の研究を行っている鉄道総合技術研究所(鉄道総研)は心理学専攻の人専用の採用枠があります。

また修士卒であれば産業技術総合研究所(産総研)で人間工学の研究職を採用する年度もあります。政府系研究所では貴重な任期なしの採用です*3

 

マーケティングリサーチ

マーケティング施策(主にB to Cでどうやったら商品が売れるか?)を考えるための調査を行う企業です

 

学部生・院生関係なく採用してくれる傾向があり,しかも大学名にはあまりこだわらない傾向(特にマクロミルにはその傾向が強い)ため,いろんな人が応募しています。

心理学出身で生かされるスキルは心理統計と社会調査のスキルでしょうか。海外のニールセンのように,脳波測定等まで行える大企業はまだまだ少ないのが実情だと思います。*4

 

どんな人が多い?どんな会社がある?

大手ではマクロミルインテージ・クロスマーケティングなどがあります。

基本的には文理不問で一括採用ですが,ヒトのこころを扱うため心理系学生には結構人気です。私の大学からも例年採用されています。

 

研究開発を行う上記のメーカーと異なり,ある意味誰でもウェルカムなのが特徴。
とはいえ質問紙調査を多く行う社会心理学や臨床心理学*5の人には大学での経験が活かしやすいと思います。

 

ただ,質問紙調査はあくまで手段です。調査そのものが好き!だけでは内定に至らないのが現実。私自身もその点を面接で指摘されました...

 

ちなみに,私は業界大手であるマクロミルインテージ両社のインターンに参加しましたが結構社風は違うと思います。

 

マクロミル社の方がベンチャー気質が強いような…とはいえどちらの会社も割と元気かつイケイケな方が多かったと思います。 インテージは総合職で,マクロミルは職種別採用を行っています。

テスト・適性検査

就活生が必ず受けるであろう適性検査。あれを作っている会社です。SPIであればリクルートマネジメントソリューションズ,TG-WEBを作成しているヒューマネージです。

私の場合これらの企業は説明会に行っただけなのでどういう層が採用されているのかはわかりませんが,採用側としては統計学のスキルを重視しているように感じました。

個人的には基礎からでも臨床からでも採用のチャンスがありそうなこういう業界は結構おススメできると思います。

なおヒューマネージの場合職種別採用を行っています。心理学専攻であればテスト作成やその研究を行う測定技術職への応募が可能です。 

そのほかの企業

数は少ないものの,メーカーやマーケティングリサーチ以外にも,心理学を生かした調査研究そのものをビジネスとしている企業もあります。

例えばイデアラボ社などがこの例に当てはまります。2019年度の日本心理学会でされていたお仕事紹介も,リモートOKだったりで魅力を感じました。*6

他には発達障害ポータルサイトを作ったり,障害者向け就労移行支援を行うLITALICOがあります。LITALICOの場合,専門/研究職という職種別採用で発達障害児への合理的配慮の研究など臨床寄りの研究ができるチャンスがあります。

まとめ

学会誌などを見てみると,意外な企業で心理学専攻の人を採用していることがわかります。採用の大部分が博士とはいえ修士以下でもチャンスがあるのも事実。

学会誌や学会参加でいろいろと調べてみてくださいね。
学会参加を就活にどう生かせばいいの?という疑問はこちらの記事を読めば解消できるはずです。

 


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*1:おそらく,ポスドクや博士を対象に採用していると思います

*2:デンソー等例外もあります

*3:隔年採用ぐらいのペースだと思います

*4:マクロミルのグループ企業であるセンタンのように,脳波測定等を専門にする企業もありますが...

*5:ケース研究はあまりあてはまりませんね…

*6:イデアラボ社を挙げていたなかったことをイデアラボ社の方に突っ込まれてしまったのは秘密です