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【JRエリア別】障害者割引済み乗車券をネット予約する方法

皆さんこんにちは。

2025年4月からJRにおける精神障害者割引が始まることは、こちらの記事でも詳しく解説しました。ますます新幹線を使う障害者は増えるでしょう。

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しかも、JR東日本/西日本では障害者割引を適用したきっぷをネットで買えるようになりました。JR東日本ならえきねっと、西日本ならe5489ですね。ネットで予約して駅の指定席券売機で受け取れます。

しかし、JR東海•JR九州などには障害者割引を使える直営のネット予約サービスがありません。そのため、下記記事のように、みどりの窓口に長時間並ぶしかない!!とされています。ああ、とても不便…

www.tokyo-np.co.jp

そこで今回は、JR東日本/西日本以外のJR鉄道路線に障害者割引を使って乗りたいんだけど…といった人がネットで予約する方法を解説します。

その上で、そもそも障害者割引は最安なのか?を検討します。

えきねっと/e5489の概要

えきねっと/e5489は、それぞれJR東日本/JR西日本が提供する鉄道のネット予約サービスです。駅では買えないおトクなきっぷを買えますので、健常者の皆さんにもおすすめ。

このえきねっと/e5489は、なんとJR他社の乗車券/特急券も予約&受け取り可能。これを駆使してネット予約できないはずのJR各社のきっぷをネット予約しようというのが今回の趣旨です。

ただし、乗車券/特急券を買っても最寄りのJR駅で受け取れるとは限りません。

きっぷを受け取れるエリアには制限があります。

予約したけど受け取れない!ことにならないよう、えきねっと/e5489でどこのJRの乗車券を買えて、どこのJRで受け取れるかを解説しますね。

えきねっとで買えるきっぷ

こちらの表を参考にしてください。この表の青枠で囲んだところは、「えきねっとで、JR四国エリアを含むきっぷを、JR東日本エリアで受け取ることができる」ことを意味します。同様に赤枠で囲んだところは「えきねっとで、JR東海エリアを含むきっぷを、JR西日本エリアで受け取れない」ことを意味します。

この表を見ると、JR東日本エリアの駅であれば、JR東日本以外を含むあらゆるきっぷを指定席券売機で受け取れることがわかります。

JR東海など他社エリアでも、制限はありますが色々なきっぷを受け取れます。東京新聞が書いている問題の大部分は解決しそうです。*1

e5489で買えるきっぷ

こちらの表を参考にしてください。JR西日本・九州・四国エリアであれば、e5489で予約したきっぷを受けとれます。JR東日本でも一部エリアの指定席券売機なら受け取りOK*2*3

会社別オススメ購入方法

えきねっと/e5489ともにいろいろなJRのきっぷを予約、受け取りできますがオススメな購入方法は違います。ここでは、きっぷ(乗車券を中心に考えます。特急券は別の記事で。)にどのJRが含まれるかという観点でオススメ購入方法を解説します。

東海道山陽新幹線の東京(JR東海)ー広島(JR西日本)のように、複数のJRを跨ぐ場合は障害者割引が最安と考えてOK。

JR北海道・JR東日本

「えきねっと」一択です。JR東日本区間に限定されますが*4、乗車券部分に障害者割引を適用しつつ特急券部分にはお先にトクだ値を適用した超おトクなきっぷが買えます。
JR北海道

2024年から指定席の比率が上がり、特急北斗やすずらんは全車指定席化されました。乗車券部分しか半額にならない障害者割引のコスパが悪くなっています。

前日までの購入が条件になりますが、乗車券•特急券双方が3~4割引される特急トクだ値の方が障害者割引よりも安いことが多いです。席数にも制限があるため繁忙期に買えるかは怪しいですが、2024年4月27日の19時時点で翌日(2024年4月28日)の予約を調べると札幌ー北見(オホーツク3号、35%引きで6270円)は残っていました。直前でも調べる価値はあります。

JR東日本

乗車券部分を障害者割引、特急券部分を新幹線eチケットorトクだ値(要するに早割です)にできます。その為、障害者割引を使えば常にほぼ最安が保証される安心感は大きなメリット。

注意
新幹線で特急券部分を割引にするためにはチケットレス化が必須です。新幹線から在来線に乗り継ぐ場合は紙のきっぷよりも割高になることもあり得ます。

JR東海

えきねっと/e5489どちらでもOK。東京に行く機会が多いならえきねっと、大阪に行く機会が多いならe5489を使うと将来的におトクです。

JR西日本

e5489を使いましょう。障害者専用の乗車券•特急券を一体化した割引サービスはありませんので、とりあえず乗車券だけ買えばOK。

株主優待の方がおトクかも
おトク度の高いJR西日本の株主優待は、e5489に登録することでネット予約に使えます。

JR西日本の株主優待はおトク度が高い*5です。そのため、優待の購入価格&利用区間及び時期によっては障害者割引より株主優待の方が安くなることもあります。

こちらがその具体例です。最繁忙期にのぞみ&つるぎの指定席で金沢ー山陽間を移動する場合、そこそこの価格で株主優待を買えるならそちらの方が有利になりますね。

JR西における株主優待の買い方&オススメ活用法はこちらを参照ください。

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JR四国

e5489一択です。指定席券売機が設置された駅が少ないことに要注意。

JR九州

e5489でネット予約できます。ただし、JR九州内完結であれば、障害者割引よりもおトクな方法も多くあります。

注意
山陽新幹線の小倉ー博多間はJR西日本の管轄です。
JR九州株主優待乗車券

JR九州が1日乗り放題になります。別途特急券を買えば特急も乗れるのが魅力。株主優待発行の有効期限が近い4月以降はかなり値崩れが起こります。ラクマであれば、GW直前でも2000円以下/枚で買えコスパも高いです。

JR九州ネット予約

JR九州内完結のきっぷを格安で購入できるサービス。乗車券•指定席特急券が一体化したきっぷを自由席と同じ価格で買えます。しかも変更不可と書いてあるきっぷを除けば、きっぷ受け取りまでは変更し放題です。

九州新幹線の値下げ率は低いのが弱み。ただし、在来線特急(特に、ソニック/にちりん)は割引率が高いです。障害者割引を適用して買うよりも安いことも多々あります。

博多ー鹿児島中央間の場合

博多ー鹿児島中央を新幹線自由席で移動する場合の価格をまとめました。参考までに同区間を走る高速バス(平均4時間15分、精神は割引対象外)も追加しています。*6*7

ここでは株主優待の価格を2000円としていますが、その場合は障害者割引よりも株主優待の方が安いです。

高速バスには精神障害者割引が適用されません。最繁忙期で7000円が請求されるので、株主優待の購入価格によっては新幹線の方が高速バスより安くなります。

まとめ-えきねっと/e5489でおトク旅を

えきねっと/e5489はJR東日本/西日本エリアに住んでいない人でも、予約&きっぷ受け取りができます。これを活用して、全国各地にいる障害者の皆さんがみどりの窓口を使わずに障害者割引でおトクに旅行できますように。

*1:制限あり1…JR西日本で受け取れる駅は北陸新幹線停車駅のみです。京都/新大阪駅はJR東海の指定席券売機で受け取り可

*2:制限あり2…東北地方ではe5489で予約したきっぷを受け取れません

*3:制限あり3…JR東海の駅で受け取るためには、きっぷの中にJR東海の区間が含まれている必要があります。

*4:北海道新幹線の新青森ー新函館北斗間も例外として含まれる

*5:乗車券/特急券がそれぞれ半額。特急券は4枚まで適用可能。さらに年末年始などの最繁忙期も利用可

*6:障害者割引と株主優待の場合、乗車券部分は福岡市内ー鹿児島中央で有効です。

*7:九州ネット予約の場合、乗車券は博多駅ー鹿児島中央で有効。博多駅までは別途乗車券が必要。指定席でも同じ価格です。