こんにちは。2023年4月から、近鉄において精神障害者割引が導入されました。
日本最大級の私鉄において精神障害者割引が導入されるというこのニュース、間違いなく精神障害者の移動を変えています。
そこで今回は、この精神障害者割引をフル活用しおトクに旅行をしている私から、この割引のメリットと使用体験記を解説します。
近鉄-100km超えで乗車券が半額!
近鉄公式が発表している割引の条件は以下の通りです。
この資料からわかるように、割引適用条件は101km以上の利用。大阪難波を起点に考えると、101km以上を超えてくるのは伊勢中川よりも名古屋方面となっており、通常利用ではあまりメリットがありません。
ですが近鉄には、
- 新幹線と比べて割安な近鉄特急
- 名鉄•南海と違い、内方乗車で割引を活用できる
大阪ー名古屋間の移動
下の表は名阪間の移動について競合すると思われる交通手段と比較をしたものです。なお、精神障害者割引がある場合は適用ずみとします。*1
こうすると圧倒的に速い新幹線を除けば、近鉄特急のコスパは悪くありません。起点駅にもよりますが、近鉄特急がJR在来線よりも安く・乗り換えも少なく・早く着くという結果になりました。
最安の高速バスも繁忙期は値上がりし、遅延も多いです。こういったことを考えれば、特に繁忙期の名阪移動は近鉄一択となりそうです。*2
同伴者がいる場合でも、大阪難波ー名古屋間の乗車券に相当する「近鉄株主優待券」や「名阪ビジネス回数きっぷ」は難波駅や名古屋駅構内の金券ショップで2000円前後で買えます。同伴者も近鉄特急で3980円で乗車できると新幹線と比べてかなりコスパいいですね*3。
内方乗車で短距離でもおトク
障害者が単独で乗る場合、101km以上乗らなければ精神障害者割引は適用されません。101kmは乗らん…という人も多いはず。そこで今回は100.9km以下で障害者割引の恩恵を受ける方法を解説します。
それは実際の移動距離が100.9km以下でも101km以上の切符を購入するというものです。近鉄の運賃表を確認しつつその効果を調べました。
営業キロ | 運賃 | 割引後運賃(内方乗車) |
---|---|---|
41-45 | 830 | 効果なし |
46-50 | 910 | 870 |
96-100 | 1670 | 870 |
101-110 | 1740 | 870 |
なんと46km以上で内方乗車の方がオトクです。これはかなり簡単に恩恵に預かれそう。
近鉄はJRと異なり途中下車ができません、改札通過で即切符は没収されます。
近鉄大阪難波を起点駅とした場合、
- 長谷寺・榛原・名張・伊賀神戸
近鉄名古屋駅を起点とした場合、
- 白子・津・伊勢中川・松坂
これらの駅がこの裏技?が使える駅です。長谷寺以外は特急停車駅であり、特に名古屋ー津はJRよりも420円安くなるためかなり効果が高いです。
利用時の注意点
窓口ではなく券売機で買えますが、♿️ボタンを押すと小窓(?)から駅員さんが出てきて手帳を直接確認されます。
混雑時は数分待たされることもあるので、少し早めに駅に行って際にきっぷだけ購入してしまいましょう。まとめ-関西の旅行は近鉄一択へ
10月から南海•名鉄も精神障害者割引を導入しますが、現状まともに割引の効果があるのは近鉄のみ。大阪•京都•奈良•名古屋と関西近辺の移動はどこにでも使える近鉄でさらにおトクに旅行をしていきましょう。
なお、精神障害者割引によって徳島-関空間を超オトク(2000円以下)に移動できるようになります。そのオトク度と方法はこちらの記事をお読みください!