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【要手続き】向精神薬の海外への持ち込み/持ち出しのルール

こんにちは。

コロナ禍も終わり海外旅行に行くぞ!という方もいるでしょう。

でも少し待って!あなたが普段使うその薬「旅行先への持ち込みに制限がある薬」かもしれませんよ!というお話です。

今回は向精神薬の中でもADHDの人に馴染みがあるコンサータ*1を中心に解説しますが、デバス等の使用者も一読の価値ありです。

特に海外への短期留学・インターンシップを考える学生の皆さんには絶対に見ていただきたい記事です。

コンサータ=入国前に準備が必要

コンサータは向精神薬の一種、持ち込みor持ち出しに多くの国で何らかの手続きが必要です。それは違法に持ち込まれた薬物が国内で流通することを防ぐ為です。

従って私たち精神疾患or精神障害を持つ人は

  • 個人の治療に必要であること
  • その量が滞在日数と比較して適切であること
の証明が必要です。国ごとに制度の差はありますが、基本的なこの考えは(多分)世界共通です。

この手続きには

  • 日本国内での手続き
  • 入国先での手続き

の2種類があり、基本的に両方必要です。

以下は日本国籍所持者が自分の治療目的で向精神薬を持ち込む/持ち出すケースを前提に記載します。

日本国内での手続きについて

まず、この画像をご覧ください。*2

これをコンサータに特化して読み替えると、

      日数が30日以下
      錠数はコンサータ36mgで60錠以下*3

この両方を満たす場合は国内での手続きは不要です。

超過する場合は、輸入確認申請(薬監証明)を出発日の2週間前までに居住地の厚生局麻取部に提出しなければなりません。

面倒な手続きを避けたい人は海外旅行の前に持ち出す量が30日分以下かを確認しましょう。特に、飲み忘れた分の薬も1つの袋に入れて管理している人は注意が必要です。

注意

輸入確認申請があっても、患者さん以外の持ち込み/持ち出しは原則不可です。

  • 配偶者が追加の向精神薬を持ち込み
  • 国際郵便で送る

これらは不可です。

現地での手続きについて

コンサータは向精神薬ですから、多くの国で持ち込みに制限があります。国ごとの規制に差はありますが、以下は概ね万国共通で役立つ対策です。

  • 英訳付処方箋/診断書の携帯
  • 滞在日数分の錠数に限定
  • 元の容器*4のまま持参
  • 患者本人が入国手続き時に申告
  • 現地の日本大使館/相手国の在日大使館に確認
注意

日本では処方箋薬でも相手国では一切持ち込み不可なことも。特に睡眠導入剤*5や抗うつ薬*6はコンサータ以上に規制が厳しいケースもあります。

参考までに、2022年時点でのコンサータを含む向精神薬の持ち込みについて、主な国の制度をまとめました。

韓国は手続が厳格で例外なく事前の手続が必須、英国はデバスなどの医薬品は持ち込み不可など日本以上にルールが厳しい国も多いです。

しっかり手続きで楽しい旅行を!

発達障害があると手放せない向精神薬。でも何の準備もせずに海外に行くと逮捕されることもあります。

病院の先生や大使館、現地当局への相談手続きをしっかりしてくださいね!

*1:一般名;メチルフェニデート,英名: Methylphenidate

*2:引用元は厚労省麻取部の 【個人向け】麻薬・覚醒剤原料などを携帯して日本を出入国する方へ

*3:規定上コンサータの成分であるメチルフェニデートが2160mg以下の場合、総量規制をクリアできます。コンサータ18mgの場合は120錠以下です。

*4:コンサータの場合PTPシート

*5:サイレースは米国への持ち込みが一切不可

*6:デバスは英国に持ち込めない