2026年3月に上海を訪れた際、今回の訪問の目的であった「世博会博物館」に行ってきました。
2025大阪万博でもこの世博会博物館は紹介されていました。それを見てから「上海に行く機会があったら絶対に行く」と決めていた場所です。結論としては、私の中で最も良かった博物館の1つ。画像多めで解説します。
万博をテーマにした世界唯一の博物館
世博会博物館は、上海万博の会場跡地にBIE(博覧会国際事務局)と上海市政府により建てられた施設で、常設としては世界唯一の国際博覧会の歴史や文化を紹介するための博物館です。
上海地下鉄13号線の世博会博物館駅目の前にあります。ただし、上海市中心部(人民広場・上海駅・外灘など)から30分、上海浦東空港からは1時間半程度とアクセスは正直悪く、世博会博物館以外にはこのあたり何もありませんので、その点は注意が必要です。世博会博物館駅には上海万博のキャラクターが鎮座しています。

入り口はこんな感じ。国旗がはためいているのを見ると、2025年の夏、17回万博会場に足を運んだことを思い出します。今は紛争中の国ありますね…

建物自体もかなり大きく、展示スペースは想像していたよりずっと広め。 しかも入館料は無料なので、気軽に立ち寄れるのもありがたいポイントです。
館内は年代順に展示が並んでいて、万博の歴史を最初から辿れる構成になっています。
第1回万博から最新の万博まで
展示は、過去に6度万博が開催されたパリから始まります。 水晶宮(クリスタル・パレス)の模型などもあり、「万博の始まり」がどんなものだったのかが分かる展示です。
そこから時代ごとに万博が紹介されていきます。
展示内容はかなりバリエーションがあって、
- 万博会場の模型
- 当時のポスターやチケット
- 各国パビリオンの資料
- 各万博の記念となる建物の模型
など、見ていて飽きません。
日本の万博に関する展示もあります。1970年大阪万博の象徴としてエキスポタワーの模型がありました。

太陽の塔は資料で簡単に解説されてはいるだけで模型はなし。日本との価値観の差を感じます。
2010年の上海万博
日本における1970大阪万博の記念館「EXPO’70パビリオン」に当たる部分です。万博の誘致から実際の展示まで詳細に解説しています。
世博会博物館の展示によれば、中国における万博は長年の悲願であったようです。そのため、史上最大の面積と来場者を目標に開催され、どちらも達成しています。その模型がこちらです。
それだけでなく、万博ポスターや開閉会式の映像もありました。
そして、ナショナルデーにおいて中国側に贈呈された多数の土産物も展示されています。(日本からの贈呈品展示はなし)
中国のほぼ全ての省がパビリオンを出展(2025大阪万博における関西パビリオンのレベルです)しており、その際の資料もありました。
「あの規模のイベントだったのか」と改めて実感しました。
最後の部屋で見つけたミャクミャク
上海万博の展示を一通り見終わると、最後の「未来の万博」に関する部屋に入ります。ここは、上海万博以後の万博に関する展示があり、例えばミラノ万博や麗水エキスポ(2012年の認定博)など、2025年までに開催された万博の紹介があります。なお、展示パネル上、大阪万博は今後開催予定の万博(Estimated. Visitors)になっています。

そして、万博ファンにとっては最大の見どころが大阪・関西万博の公式キャラクター、ミャクミャクです。おそらく、日本国外でミャクミャクが公式に展示されている場所はここだけです。

しかもただのパネルではなく、回転式の展示になっていて、パネルが回りながらミャクミャクのビジュアルが現れる仕組み。 万博の歴史展示の最後に、今回の万博を象徴するキャラクターが出てくるのは、なかなか面白い演出でした。
この展示は当面の設置で次の万博(2023リヤド)に合わせて変更されるとのこと。ミャクミャクファンの方は早めに行きましょう。上海でミャクミャクを見ることになるとは思っていなかったので、ちょっとしたサプライズでした。
万博好きならかなり楽しめる場所
世博会博物館は、万博の歴史を体系的に知ることができる、上海万博の資料も充実、最後には大阪万博の展示もあるという、万博ファンにはかなり面白い博物館でした。私は博物館というものが好きで旅行では必ず訪れるのですが、過去最も良かった博物館の1つです(残りは、神戸市の竹中大工道具館と黒部市のYKKAP技術館)。
万博というイベントが150年以上続いてきた理由が、少し分かった気がしました。上海に行く機会があればオススメ、ではなくこのために上海に行く価値がある、というレベルでした。