こんにちは。
就職することになったものの,
ギリギリまで大学院進学か就職かを悩んでいた私。
その理由として心理学から他分野への大学院進学によって,学部卒で就職するより有利に就活できると考えていたからです。
今回は心理学を活かして受験ができる大学院について考えたいと思います。
工学系・情報系を中心に心理学が活かせる大学はたくさんあります!
心理学で得られるスキル
統計学と実験的なモノの見方,認知やUXデザインに関する知識,脳波実験や動物実験のスキルなどがあります。
どんな大学院があるの?
ここからは実際に私が受験を本気で検討した大学院について,できる限り実名で書いていきたいと思います。
モノのデザインを考えるような分野
海外に工場を置くことで安く作るだけなら以前よりも簡単にできるようになってきました。そのこともあり(?),現在いろんなメーカーさんが使いやすい・魅力的なデザインについていろいろ考えています。
それに呼応するかのように,工学系や情報系大学院の一部に,心理学のスキルがある人を求めている大学院がありました。
私が実際に見に行った研究室の中には,ARやVRを提示するメガネ*1を開発しているところがありました。
あとは最近はやりのデザイン思考について研究しているような研究室。
脳波・生理反応を扱う分野
いわゆるバイオ系・医療系の大学院を想定しています。私の大学にはラットを用いた動物実験を行う研究室があり,そこからは数年に一度そういう大学院に進学している方がいるようです。
集団行動を扱うような分野
主に社会心理学の研究が生かされる領域です。例えばエージェントベースのシミュレーションを行うような研究室で,どのような変数を入れたらよいのか?を考えたり,行動経済学の研究室で集団向けの戦略を考えるようなこともできたりします。
どんな大学院を選べばいいのか?
ここまでは,どんな大学院があるのかを書いていきました。しかし心理学を勉強している私達にとって,物理や数学などの専門科目の勉強をして,受験をして合格するのは容易ではありません。
そこで,ここからは具体的にどういう大学院なら心理学出身で受験できるのか,実際に研究室訪問をしてマッチングを成立させた私の体験をもとに,実名で回答したいと思います。
大学院大学
学部のない大学院のことです。NAISTやJAISTなどが挙げられます。
院試で必要な専門科目が数学のみ,あるいは専門科目なしで面接のみで選考するケースもあります。NAIST・JAISTいずれも情報系の研究室では心理学出身者の受け入れ実績が多いのも魅力の一つ。
NAISTのスプリングセミナーに行って確かめてきました!
学際系大学院
東大の新領域・学際情報学府・総合文化研究科など,いろんな学問を一つの大学院で研究できる!というのがウリの大学院。近年増加傾向にあります。
いろんな分野の学生が受験するため,生物学・物理学・数学・心理学・化学・情報科学…などなど多様な科目の中から自分の得意な科目で受験することが可能です。
情報系の大学院
情報学は学際的な学問の一つ!と考えられているようで,名大や京大の情報学研究科には心理学で受験できるコースがあります。*2
以下では具体的に表にしてみました。すべて実際に私が調べたり研究室訪問をした大学です。
大学名 | 研究科・専攻 | 試験種別 | 科目 |
東大 | 教育・教育心理 | 一般 | 心理・統計・英語筆記・書類・面接 |
東大 | 学際情報・生物統計 | 一般 | 統計・TOEIC・書類・面接 |
東工大 | MOT | B日程 | TOEIC・数的処理・小論文・書類・面接 |
東工大 | 融合理工 | B日程 | TOEIC・数的処理・小論文・書類・面接 |
東工大 | 社会人間科学 | B日程 | TOEIC・小論文・書類・面接 |
阪大 | 情報科学 | 特別推薦 | TOEIC・書類・面接 |
早大 | 基幹理工・表現工学 | 一般 | TOEIC・心理・芸術・書類・面接 |
九大 | 芸術工学 | 一般 | 英語筆記・心理を含む専門科目・書類・面接 |
意外といろいろあるなあ,と思いませんでしたか?実際に研究室訪問をして,想像以上に大学では心理学の知見が求められていると感じました。
では研究室訪問はどうすればよいのか?は近々書いてみたいと思います。
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