こんにちは。
前回の記事では、Windowsユーザの目線で、iPad はパソコンとして使えることを解説しました。
では、PCとしてやりくりするためには、どんな工夫をすれば良いのでしょうか。
今回はPCとして使う方法について、機種選択と購入後の使い方に分けて解説していきます。
機種の選び方
1番大事です。これさえ間違えなければなんとかなります。
用途の明確化
以前の記事でも書きましたが、Windows PCではできるのにiPadでは出来ないことがいくつかあります。重要なものを挙げると…
- Microsoft Officeのマクロ
- iPadの画面を別のディスプレイに出力
これらの機能制限で困らないように、iPadの用途を明確にすることが必須。個人的には、モバイルで使う!安価にクリエイティブをしたい!という用途なら結構お勧め。ただしビジネス用途には向きません。
用途が曖昧であれば、その時点でiPad をPCとして使うことは諦めるべし。iPad無印(第10世代)の本体価格と同じ7万円を払えば、以下のようなフツーに使えるWindowsPCを買えます。
機種とスペックの関係性
iPadと言ってもProからMiniまで色々です。画面サイズをはじめとした表面上のスペックは機種ごとに違います。PCとして使う際に重視すべきスペックは以下の通り。
画面サイズ | 10.9か11インチ。これより小さいと女性でもタイピングしにくい。 |
CPU | 3年以内に新発売された機種ならOK。お絵描きやプログラミング目的ならA14以上を推奨 |
メモリ(RAM) | 公式は非公開のスペック。6GB以上の機種は快適さが違う |
ストレージ(ROM) | 128GB必須。64GBだとアプリのインストールに心理的制約がかかる。 |
充電端子 | Type-Cを強く推奨。拡張性や充電ケーブルをスマホと共有できる点でメリット大 |
この条件を満たすのはiPad Pro(11インチ)かAir(第5世代)、無印(第10世代)です。プログラミングにおいて処理速度を追求するなら別ですが、ほとんどの人は最新のiPad Pro*4は不要です。実際にiPad無印(第10世代)を使ってみましたが、普通にPCとして使えます。
総コストの確認
iPadをPCとして運用する場合、物理キーボードはほぼ必須です。このキーボード代が高く、私が買ったCombo Touchなら2万円!さらに人によっては、
- 外部ドック(HDMIとか使う為)
- ストレージ(後述)
- 大容量バッテリー
買った後の対策
色々考えてiPadを買っても、PCとして使うには更に工夫が必要。実際にiPad=PCとして使う私の工夫を解説しますね 。基本はブラウザで運用
Winndowsであれば、アプリをネット検索して見つけるか、ブラウザ版のサービスで代用する人が多いのではないでしょうか。逆にiPadならApp Store内のアプリで実行!という人が多いはず。
しかしiPad版のアプリは、Windowsと比べて機能が不足しています。そして有料かつ本体ストレージを圧迫します。
アプリは本体ストレージにしか保存できません。私自身ストレージの大部分をアプリで消費しています。
ただし、今のiPadはSafariブラウザ でPC版を表示します。そしてブラウザ上のサービスは、OSに関係なく基本的に同じです。*5
その為、ブラウザベースでの運用ならばPCと遜色ない処理ができます。
- はてなブログ
- マネーフォワード
iPadが高画質だからか意外と見やすい&操作しやすいです。この画像のように”ホーム画面に追加”をすれば、ホーム画面からすぐに狙ったサービスを起動可能。アイコンもそのサービスのものが出ます!
クラウド/外付けストレージの活用
iPadは同じ世代/機種ならストレージを増量してもその他スペックは一定です。なのにストレージを倍にすると、価格が2万円以上上がることも。そこでお勧めなのが、クラウドストレージor外部ストレージの導入です。データが少ない人はクラウドストレージ、多い人はSSDの外部ストレージを購入すると良いでしょう。今のiPadはほとんどがUSBType-C対応なので、外部ストレージとの相性も○。
iPad無印(第9世代まで)は端子がLightningです。そのため外部ストレージをつなぐには ちょっと面倒な処理(外部リンク) が必要です