「あなたはお金を貯めるのは上手いけど、お金使うのは下手だよね。このままだとお金はあるけど死ぬとき虚しいんじゃない?」
数ヶ月前、妻にこんなことを言われました。20代かつ低年収にしては平均以上の資産、さらに毎月約2万円の株式配当がもらえるのですが、メンタルの都合上いつまで働ける怪しいことに怯え、休日は家に籠ってYoutubeか自宅周辺をジョギングするくらいしかしていませんでした。
このような状態を見かねた妻から、1人で海外旅行に行くことを勧められたのです。(この時点で海外一人旅の経験がなかった)私は、韓国・中国上海・ベトナムハノイと少しずつハードルを上げていきました。
その思い出を残そうとスマホでとりあえず記録写真を撮るわけですが、いざ帰宅して写真を見ると「白飛びしてる!見た景色と全然違う」と不満が…。
まともにカメラを触ったこともなく、芸術センス皆無の私ですが、「正確な記録を残す」ためにカメラの購入を検討するようになりました。
7kgの壁と、ハイエンドスマホのジレンマ
最初に検討したのはコンデジです。私のメインスマホであるZenfone10に勝てることを考慮しセンサーは1型以上としました。しかし、海外旅行は機内持ち込み手荷物だけで済ませる私にとって、大きな壁に直面します。
| 比較項目 | 高級コンデジ (1型〜) | ハイエンドスマホ |
|---|---|---|
| 価格 | 10万〜20万円超 | 10万〜15万円前後 |
| 重量 (単体) | 300g〜450g | 200g前後 |
| スペック | 光学性能に特化、現像耐性高 | AI補正(HDR)・複数レンズ |
| 耐久性 | 防水・防塵なしが大半 | IP68等の防水防塵が標準 |
| 荷物への影響 | 予備電池含め別枠の重さ | 必須携行品に集約 |
LCCの重量制限もあり、バッテリーやケース込みで500gを超えるコンデジは自分には向かないと感じました。「撮影のための旅行」ではなく「旅先の記録をうまく残す」のが目的なので、コンデジは無理!!と割り切りスマホの買い替えに切り替えました。
ということでスマホの買い替えを検討します。必須の条件として以下の4点を挙げました。
- 技適・Felica対応
- 光学望遠レンズあり
- コンパクト
- マニュアル撮影モードあり
最終的にはOPPO Find X9を買うのですがこの中で、最後まで候補にのこったのがPixel 9 ProとOPPO Find X9。とくにPixelはサードパーティ製品の選択肢が多いこと、ハイエンドスマホとしてはコンパクトだったためです。が、望遠カメラのセンサーサイズに惹かれてOPPO Find X9を選択しました。
旅先で気づいた、「撮る」ことが観光を深くする
新調したスマホを手に、私は台湾へと向かいました。当初のスマホへのニーズは、単に「正確で綺麗な記録を残すこと」でした。しかし、いざ高性能なレンズとセンサーを手にすると、自分の中に予想外の変化が起きます。
「この光の当たり方なら、もう少し露出を下げたほうが質感が出るな」「この建築物の造形美を活かすには、あえて広角で煽ってみようか」ただシャッターを切るだけでなく、「どう撮ればより良く伝わるか」と、構図やマニュアル設定、編集(レタッチ)を自分なりに考えるようになったのです。
この変化は、私の観光スタイルそのものを変えました。これまでは、ガイドブックに載る名所を大急ぎで巡る「スタンプラリー型」の観光になりがちでした。
しかし、写真にこだわるようになると、自然と一箇所あたりの滞在時間が増えていきます。構図を探りつつターゲットを待ち、各地の空気をレンズ越しに観察する…
そのプロセスを経て撮られた写真は、もはや単なる記録ではなく、自分の視点を通した「思い出の結晶」になりました。「お金を使うのが下手」だった私が、スマホという道具に投資したことで、旅の解像度と満足度が劇的に上がった。 今、私の手元にあるのは、画像データだけでなく、色鮮やかに残された「旅の記憶」です。
実際に撮った写真
スマホで素人がどこまで撮れるのかの例として、いくつか例示します。撮影は全て手持ち、JPEG撮影です。レタッチは適宜行なっていますが、OPPO純正カメラアプリでできる範囲に留めています。
まず、高雄の橋頭糖廠跡地で糖廠煙突と観光用カートの対比を撮ったものです。自動撮影の撮って出しですが、これくらいは綺麗に撮れます。

次はアジア一美しい駅とされる高雄市美麗島駅舎です。こちらも完全自動撮影の撮って出しです。

3枚目は打狗英国領事館から撮影した高雄の海です。意図的に暗めに撮影したものに赤み強化のレタッチを施しています。よく見ると海面に塗りつぶし感がありますが、ぱっと見ではそこまで気にならないのではないでしょうか。

4枚目は駁二芸術特区にある2つのオブジェの間を駆け抜けるLRTを撮影したものです。オブジェはくっきり映しつつLRTはブレさせるというスマホには難しそうなことをやってみました。

写真の良し悪しは人によるでしょうが、間違いなく、自分で撮った写真の中で1,2を争う気に入った写真ではあります。10万円の投資価値はあったと言えます。
ハイエンドスマホで幸せになれる人
ここからは余談です。私はハイエンドスマホで幸せになれましたが、カメラ専用機を買うべき人もいます。カメラ初心者ですが私なりに、ハイエンドスマホで十分な人の特徴を考えてみました。詳しくはこちらをご覧ください。