こんにちは。
前回の障害者向け万博記事、お陰様でかなり多くの方に見て頂きました。ありがとうございます。
今回は、具体的な戦略を解説します。なお、ここからの想定は「成人の障害者(おおむね軽度から中度)と介助者1人の組み合わせ」を想定しています。
入場ゲートの選択
1回しか万博に来ないのであれば、どちらでも良いでしょう。それよりも、障害者本人と介護者セットでないと優先レーンは使えないので、入場ゲートと入場時間を揃えることの方が大事です。
参考までに、それぞれのゲート付近にある人気パビリオン・サービスを紹介します。
東ゲート…日本館・住友館・大阪ヘルスケアパビリオン・米国館・フランス館
西ゲート…イタリア館・ミャクミャクICOCA・くら寿司
9時入場にこだわる
万博には時間ごとのゲート入場枠数があり、ネットで事前に予約しておく必要があります。障害者向けの特別割引券であれば何時に入っても値段は同じなので、できるだけ早い時間を予約しておくべきです。*1
9時00分に入場するメリットは大きくこの2つです。
- 当日登録枠を早く消費できる
- 完全予約パビリオンに予約なしで入れる
この恩恵は本当に大きいです。私は西ゲート9時00分入場の結果、11時台のnullnullを当日登録で、9時台のイタリア館を予約なしで入ることができました。
とはいえ、最近の万博(9時入場)は大人気であり、直近2週間程度は満員となっています。そこで今回は、9時入場枠のキャンセル拾いによって9時入場枠を確実に確保する方法を解説します。
来場日時予約システムをハックする
やることは以下の3つです。私はこの方法を使って、9時入場枠が満員の状態から10回以上9時枠を取ることに成功しています。
- 正確な時計を用意する
- CSSを改竄する
- 〇〇時〇〇分30秒にリロード
正確な時計を用意する
いわゆる電子時計です。正確な時間(誤差0.1秒以下)を把握して操作する必要があります。
電子時計がない方はこのサイト(総務省系の独立行政法人が管理する電子時計)を使ってください。
CSSを改竄する
パビリオン予約だけでなく、来場日時予約にも必須です。私のスマホ環境*2で検証すると表示速度が0.5秒程度早くなります。
とはいえ、万博の予約枠は開放から5秒で埋まるとかザラです。0.5秒の短縮は劇的に効果があるので絶対にやるべし。
〇〇時〇〇分30秒を狙ってリロード
私の方で検証した結果、万博の来場日時予約のデータは〇〇時〇〇分30秒のタイミングで更新されることがわかりました。
このタイミングに合わせるため、〇〇時〇〇分29.5秒あたりのタイミングでスクロールしてリロードすると良いでしょう。
私が何度か検証した結果ですが、9時入場枠は〇〇時〇〇分36~37秒あたりで埋まってしまいます。そのため表示されたら大急ぎで時間選択して確定まで行きましょう。とはいえ、数分待っていれば1枠くらいは空くので気軽にトライしてください。
9時00分入場に向け早めに会場入り
9時入場枠を確保できたとしても、本当に9時00分に入場(ゲート通過)できるわけではありません。
最近は万博会場(東ゲート)に始発で乗り込む人も増えており、9時00分に入場するための競争は激しくなっています。健常者(優先レーン非対象者)の場合、7時ごろには大行列ができている世界です…
今月2回(6/12と6/25の平日)万博に行って、西ゲート東ゲートとも9時前入場(8:57入り)出来たけど、ほとんど早朝行動ですな
— 1104フ (@1104fMinoh) 2025年6月26日
西口はタクシーで7:00頃着、東口は夢洲駅に6:20頃着が目安だったから、地元箕面市からだと東西どちらにせよ始発(西なら2本目くらい)で行く必要があるかなと…
ほんとハードル高い pic.twitter.com/LStiTckAhX
一方で、私たち障害者手帳保持者の場合、優先レーンによる優先入場ができます。こちらは健常者よりも圧倒的に競争が緩く、6/17時点で西ゲート8時20分到着でも9時00分にゲート通過できました。
経験とネット情報踏まえた私の推測ですが、優先レーン対象者の場合、以下の時間までに各ゲートに到着できればかなりの高確率で9時00分にゲート通過できるのではないでしょうか。
- 東ゲート…7時20分
- 西ゲート…8時10分
東ゲートの7時20分は、障害者用駐車場の開放が8時であることを考慮しています。駐車場利用者よりも先回りできればかなりの高確率で優先レーンの先頭に並べるはずです。
西ゲート8時10分着のために
私のここまでの経験を踏まえると、8時10分までに西ゲートに着くためには、a.7時半ごろまでに桜島駅に着いてシャトルバス、b.ATCからの始発バス、c.コスモスクエアからのタクシー(7時ごろ出発)のどれかが必要です。
全て事前予約制。始発のバス・タクシーはすでに満員となっている日が多く、キャンセルを拾っていく必要があります。
到着が早いものからタクシー→ATCバス→桜島シャトルバスとなります。確実性を求める(予約はないけど住友館やnullnull、イタリア館から複数のパビリオンを複数人で絶対に取りたい)ならタクシーの価値はありますが、そうでないなら桜島シャトルバスで十分です。
優先入場で効率的にパビリオンを回る
多くの海外パビリオンは、優先入場(他の方よりも少ない待ち時間で入場できる)があります。そのため、予約したパビリオンの時間まちをしている間に、海外パビリオンにフラッと入ると良いのではないでしょうか。
この優先入場はパビリオンから公式に発表されたものではありません。混雑時は優先入場レーンが閉鎖されることも多いので、確実性を求めるなら当日登録や事前予約で枠を確保しましょう。
なお、ほとんどのパビリオンで優先入場の対象は、「障害者+介助者(同伴者)1名まで」となっています。障害者よりも健常者の方が多いグループの場合、基本的にパビリオンの優先入場は使えないものと考えた方が良いです。
オススメプラン
ここまでの内容と私の2回の来訪経験をもとに、優先レーン対象者向けのオススメプランを紹介します。ある程度人気なパビリオンをできるだけ低負担で回ることを狙っています。
ポイントは以下の4つです、一つずつ解説します。
- 優先入場が使えるタイミングで米仏日を回る
- ギャンブル性の高い当日登録は1枠のみ
- 3日前予約には手を出さない
- 7日前予約は遅い時間を1本釣り
1つずつ簡単に解説します。米仏は朝1であればほぼ確実に優先入場が使えるので、そのタイミングで済ませてしまいましょう。日本館は19:00以降自由入場となるので、そのタイミングで入れるように18:30ごろに並び始めるようにしています。
また、当日登録は1枠のみにしました。これは、朝イチ9時に開放される当日登録枠は比較的複数人で確保することが容易です。しかし、それ以降の当日登録枠を複数人で確保するのはかなり困難です。その代わり、この当日登録枠はnull nullや住友館、イタリア館など本当に行きたい人気パビリオンを取りに行って良いと思います。
3日前予約も同様ですが、取れるかどうかわからないギャンブルに時間を費やすよりは、確度高く優先入場できるパビリオンを回った方が良いでしょう。
なお、抽選で取れる7日前予約ですがあえて20時台の帰る直前の枠を狙うようにしました。これは、人気パビリオンでも夜は抽選倍率が下がる傾向にあるためです。複数人で確実に人気パビリオンを狙うなら事前抽選しかありませんので、時間を工夫しました。
時刻 | パビリオン | 入場方法 |
---|---|---|
7:30 | 夢洲駅着 | 並び |
9:00 | 東ゲート通過 | 優先レーン |
9:15 | 米国館 | 優先入場 |
10:15 | フランス館 | 優先入場 |
11:30 | 当日登録 | 当日登録 |
13:00 | TECH WORLD | 優先入場 |
14:00 | 昼食 | 並び |
15:30 | PASONA館 | 優先入場 |
17:00 | コモンズ他 | 並び |
18:30 | 日本館 | 優先入場 |
20:00 | 7日前予約 | 7日前予約 |
21:00 | 西ゲートより退場 | 待ち時間なし |
西ゲートから入場する場合、朝イチの動き方は以下のようになります。西ゲートから入る場合、基本的にはイタリア館を狙うのがオススメです。
7:30 | 桜島駅 | 並び |
---|---|---|
8:10 | 西ゲート着 | 優先入場 |
9:00 | 西ゲート通過 | 優先入場 |
9:20 | イタリア館 | 並び |
まとめ
ありがたいことに、万博は私たち障害者手帳保持者への配慮が極めて進んでいます。おそらくディズニーやUSJを遥かにうわ回るはず。
このプランも参考に、ぜひ万博を楽しんでくださいね。