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【並ばない万博】手帳の優先入場を活用して万博を楽しむコツ

みなさんこんにちは。

開幕してから何やかんやで盛り上がっている大阪万博には行かれましたでしょうか?

私は4月と6月に1回ずつ行ったのですが、障害者手帳をほぼ活用しなかった初回に比べ、手帳を活用し尽くした2回目は万博を大いに楽しむことができました。

そこで今回は、障害者手帳を使いこなして万博を楽しむコツを、どこよりも詳しく解説します。

実際の行動履歴

具体的な行動戦略をお話する前に、前回・今回の行動履歴からお見せします。

事前準備ほぼなしで行った前回(4/21)がこちら。

時刻 パビリオン 入場方法 人数 待ち時間
9:45 夢洲駅着 並び 2
10:10 東ゲート通過 並び 2 20
10:45 タイ館 3日前予約 2 0
12:00 英国館 7日前予約 2 0
13:30 シンガポール館 並び 2 20
14:30 UAE館 並び 2 20
15:45 三菱未来館 当日予約 2 15
16:30 マレーシア館 並び 1 0
15:00 アゼルバイジャン 並び 1 40
15:35 韓国 並び 1 30
19:00 リボーン体験 当日予約 1 0
20:10 ガンダム 当日予約 1 0

この日はガラガラだったことを考えると、あまり回れませんでした…

7日前予約からかなり準備して、さらに手帳による優先入場をフル活用して動いた今回がこちら。

企業パビリオン1、シグネチャー館:4、さらに日仏伊のパビリオンを回るという大満足の結果になりました。

また、初回よりも混雑しているのに待ち時間が大幅に減少。万博公式が言う「並ばない万博」がほぼ実現しました。

時刻 入場方法 人数 待ち時間 備考 ベビーカー優先
7:40 桜島駅着 2
8:05 シャトルバス乗車 並び 2
8:20 西ゲート優先レーン着 優先入場 2
9:00 ゲート通過 優先入場 2
9:25 イタリア館 優先入場 2 20 同伴者2名まで Yes
10:20 セルビア館 優先入場 2 0 詳細不明 Yes
11:05 nullnull 当日予約 2 0
12:20 住友館 7日前抽選 2 20
14:00 フランス館 優先入場 2 0 同伴者1名まで No
15:00 スペイン館 優先入場 2 10 同伴者1名まで No
15:35 いのちの動的平衡館 当日予約 1 10
16:30 中国館 優先入場 2 0 同伴者1名まで No
17:20 EARTH MART 3日前予約 1 0
18:50 日本館 並び 1 25 途中から優先レーンに入れる No
20:10 いのちの未来 当日予約 1 0

今回は、初回の失敗と2回目の改善策を詳しく解説します。

優先入場をフル活用した

最大の勝因がこちら。障害者手帳(基本的には等級・種別不問だと思います)があれば、ゲート及び多くの海外パビリオンに優先入場することができます。

この優先入場を活用した結果、8時20分に西ゲートに着いたにも関わらず、9:00にゲート通過、そして午前中にイタリア館とnullnullを回ることに成功しました。

また、ほとんどの海外パビリオンに手帳があれば優先入場できるという情報を事前に得ていたので、7日前予約・3日前の直前予約ともに企業とシグネチャー館に絞って予約することができました。

このことが、当日楽しめた大きな要因だと思います。

予約サイトのUI修正

注意

万博公式が公認している処理ではありません。やる場合は自己責任でお願いします。

万博の予約サイトで3日前予約・当日予約をする際に検索をかけると、デフォルトでは予約可否に関係なくパビリオンが表示されます。これだとスクロールや予約に時間がかかり、タッチの差でパビリオン予約に何度も失敗しましていました。

そこで、CSS*1をいじって予約可能なパビリオンのみ表示することにしました。その結果、3日前予約・当日予約における予約作業が数秒早くなり予約枠を取れる確率が一気に上がりました。

iOS/androidともに有効な方法なので、詳しくはこちらのリンクをどうぞ。

gintachan.com

theshow-jp.com

当日予約枠を午前中に消費した

これは、手帳ユーザーのような優先入場ができる方向けのアドバイスです。

多くのネット情報では、「9時入場したら朝1は予約なしで人気パビリオンに行く時間を確保したい。だから当日予約枠含めた予約枠は午後に入れろ」とされています。

しかし、優先入場できる人の場合、午後に行っても海外パビリオンでの待ち時間がほぼありません(私の場合、フランスと中国が待ち時間ほぼ0でした)。そのため、午前中に当日予約枠を消費して早めに復活させてから夕方・夜に再度当日予約枠を使った方が、希望のパビリオンを多く回れます。

私の場合、この戦略で3つのシグネチャーパビリオンを当日予約することに成功しました。

優先入場を知る

この記事のキモである、「優先入場」について解説します。

大阪万博における優先入場とは、予約せずとも大行列を回避できる優先サービスです。基本的には予約客と同じくらいの待ち時間で入ることができます。

優先入場の条件は、「障害者手帳保持者+介助者1名(特別割引券以外のパスでもOK)」が基本です。

混雑状況によって変動はあるものの、ほとんどの海外パビリオンで優先入場ができます。逆に、国内パビリオンは後述する飯田グループ/パソナ/日本*2館を除いてありません。

注意

パビリオンによってはベビーカーでの優先入場ができたり、障害者が1人でもいれば同伴者何人でも入れたパビリオンもあるようですが、適用条件が開幕当初より厳しくなっています。

私が行ったパビリオンでも、障害者に対して同行者が多いグループでは優先入場を拒否されていました。基本的には障害者1人に対して優先入場できる同行者は1人のみと考えてください。

手帳確認のタイミングについて

障害者向けサービスを受けるためには必須なので書きます。大きく2つです。

  • 優先レーンor特別割引券での東西ゲート入場時
  • パビリオンへの優先入場時

このタイミングでは障害者・介助者が一緒に行動しないと介助者はサービスを受けられません。

逆に言えば、事前予約したパビリオンに入る時は手帳確認されないため、ゲート通過後は各々別々のパビリオンを予約するのはOK。1人であれば人気パビリオンの直前・当日予約の先着順ハードルもグッと下がるため、超オススメの戦術です。

予約パビリオンを上手に選ぶ

2回行って痛感しましたが、予約しないと楽しむのはムリだと思ってください。基本的にネットで名の知られている人気パビリオンは1時間から数時間待ちます。

前提として、大阪万博の予約は大きく以下の4つに分かれています。2ヶ月前・7日前・3日前の各段階で取れる予約枠は最大1人一個。当日予約は、当日予約で予約したパビリオンに行かないと枠が復活しないので、ある程度慎重に予約する必要があります。

  • 2ヶ月前予約(抽選)
  • 7日前予約(抽選)
  • 3日前直前予約(先着順)
  • 当日登録(先着順)

とはいえ、障害者手帳があればほとんどパビリオンを優先予約できるので、予約枠を使うべきものは限られています。

(障害者むけ)事前予約すべきパビリオン

国内パビリオンです。飯田グループ・パソナ・日本館を除いては一切優先入場がなく、手帳があっても一般の方と同じように数時間並ばされます。そもそも、nullnullのように完全予約制で並べないところも多いです。

住友館

やはり大人気の住友館。住友館は「UNKNOWN FOREST 誰も知らない、いのちの物語」というタイトルになっており、ランタンを手に館内を探検するパビリオンです。

暗所*3を歩くので暗所が苦手な方には向きませんが、私は探検そのものが楽しかったです。また映像とショーのクオリティも非常に高く、万人にオススメできます。

大阪ヘルスケアパビリオン(リボーン体験)

今回の万博の中で、1番未来を感じられるパビリオン。「万博に行った!」という思い出を作りたいなら間違いなくオススメできます。

写真を撮影して25年後の自分の姿を予想したり、それにあった栄養食品をもらえたりとかなり楽しいです。

4/21であれば、当日予約(19;00)を2人で引き当てることもできましたが、今はもうムリだと思います。

人間洗濯機など、リボーン体験や人生ゲーム以外のコンテンツは予約なしで自由入場可能。これを見るだけでも十分楽しいのでオススメです。
nullnull

有名クリエイター落合陽一氏がプロデュースするパビリオン。バーチャル空間上に自分のクローンを作る「ミラードボディ」を体験できます。同氏の知名度の高さもあって、「2ヶ月前・7日前予約での当選率は1%未満」とされています。

9時入場直後に大急ぎで当日予約して行ってみたところ、確かに良かったです。ネットで事前情報を調べて興味が持てるなら、当日予約にかける価値はあると思います。

注意

予約サイトでも警告されていますが、眩しい光や高音といった刺激に晒されます。感覚過敏の方は絶対NG。私は感覚過敏ではありませんが、それでもかなり負荷が大きかったです。

優先入場すべきオススメパビリオン

イタリア館

ミケランジェロの「キリストの復活」など、超貴重原画を直接見れます。芸術に特に興味のない人もやはり原画を見ると感動するところがあるようです。

予約なしで並ぶと3~4時間待ちが平均ですが、9時入場&朝1&手帳ありの場合、待ち時間は15分程度で見れるのでかなりオススメです。

注意

混雑時は優先入場を停止されます。9時台であれば優先入場がありますが、午後には優先入場枠がなくなっていると思います。

日本館

バイオ技術に関する展示を、西洋と比べた日本の伝統と絡めて紹介しています。じっくり見るだけのパビリオンなので好き嫌いは分かれますが、私にとっては今回の万博でリボーンと並ぶベストパビリオンの1つだと思います。

藻類のコスチュームを見たキティちゃんを観れるなど、そこまで藻類好きな人でなくても楽しめるのも良いですね。

6/17時点では、19:00以降に自由入場ができるようになっています。障害者手帳を持っている場合、途中から優先レーンに入れてもらえたので、18:30前に行って優先入場を狙うのがオススメ。*4

とは言え、優先入場でもそこそこ待つこと、その確実性もあまり高くないことを考えると、絶対に行きたいなら予約枠を消費する価値は十分にあると思います。

そのほか注意事項

ここまで障害者向けに万博を楽しみつくすコツを解説しましたが、いくつか注意点があります。

優先入場を過信しない

優先入場を当てにしすぎてはいけません。すでに述べたように、開幕当初より優先入場の条件は厳格化されています。

ベビーカーの除外や障害者1人に対する優先入場できる同行者の数が制限されるようになっている今、障害種別として「身体障害者手帳のみ」となる可能性もあります。

また、大屋根の中にあるパビリオンでは、大屋根で待機中は優先入場なし、大屋根を通過してから優先レーンに入れる運用になっているところも。私が行った時には、日本館とイタリア館がこの運用でした。

さらに、混雑がひどくなると優先入場が閉鎖されることも。私が行ったタイミングではアメリカ館が閉鎖しており結局この日は入れず。

このように、優先入場とは不確実なものです。海外パビリオンだろうが絶対に行きたいところは予約で確保、できれば行きたいところを優先入場で効率的に回る方針にしましょう。

耳栓・サングラス持参

nullnulllだけでなく、万博のパビリオンでは眩しい光や高音にさらされる時間がどうしても多くなります。感覚過敏の傾向が少しでもある場合、万博を安全に楽しむためにも耳栓・サングラスを持参しましょう。

1000円くらいでも有効な商品を買えるので、万博に行く日の朝にコンビニ寄って買うのもオススメです。

以上、万博に行く障害者の各位に役立てば幸いです。

*1:WEBサイトの表示を変える機能

*2:自由入場になる朝1と19時以降のみ。日中は優先入場なしとのこと。

*3:と言っても東京郊外の夜道くらいの明るさはあります

*4:19:00頃には受付終了で並べなくなっているようです