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【コスパ高】転職時の入社日交渉の方法を解説

みなさんこんにちは。何度か私自身の転職活動の話をしてきました。その際触れていなかった「入社日」交渉の話をしてみます。

特に日系企業では給与テーブルがガッチリ決まっていて条件交渉が難しいことが多いもの。私の場合、複数内定を武器に交渉したもののあっさり断られました(私の評価が低かったのもありますが…)。

複数内定を確保した転職体験記はこちら。

www.psycheng.com

一方で入社日の交渉には成功し、余裕を持った退職手続きができました。今回は転職における入社日交渉について、私の体験談も踏まえて解説します。

入社日は交渉できる

必ずではありませんが、入社日は交渉できることも多いです。

有休消化・ボーナス獲得などメリットが多いので、希望入社日があるならば交渉すべきだと思います。

ただし、以下のようなケースは入社日交渉は難しいです。

  • 外資系企業*1
  • 欠員採用
  • 第2新卒枠*2

このようなケースでは、求人票に入社日が明記されているはず。その場合は交渉した時点で落とされる可能性大です。

ここからは入社日交渉の余地がある場合に、狙った日を入社日にするための工夫を、転職活動各ステップごとに解説します。

前提-交渉すべきかの考え方

後段でも触れますが、入社日交渉(特に引き伸ばし)は入社先の印象が悪いです。他の候補者との競争が激しい場合、入社日が合わずに採用見送りになるかもしれません。そのため、そのリスクに見合ったメリットがあるかをまずは考えましょう。入社日引き伸ばしによるメリットは有休消化とボーナスの2つです。

1つ目の有休消化ですが、大企業ほど有給買取はしてくれないことが多いです。そのため、有給を頑張って消化するか放棄するかのどちらかになります。入社からの期間が長い場合、有給だけで30日以上になり実質50万以上の価値になっていることも。

続いてボーナスです。基本的には支給日に在籍していなければ1円ももらえません。メーカーのようにボーナスが年収の大部分を占める業界だと、ボーナス支給後に辞められるかは年収に大きく影響します。

注意

ここで問題になるのが、転職先の見込み基本給とボーナス算定方法です。転職先の年収が高く、しかも入社からの期間が短くても高額のボーナスを出す企業の場合、現職のボーナスを放棄してでもさっさと入社したほうが経済的に有利かも。

面接前

そもそも入社日を逆算して転職活動を始めるべきです。企業の面接前までにして良かったことは以下の3つ。

  • 現職の制度把握
  • 希望と最短の入社日を決める
  • エージェントへの相談

まず現職の制度把握です。ボーナスをもらえる条件(ex.支給日に在籍していないと貰えない)を確認しましょう。 制度に明記されていないこと(ex.最終出社日以降に転職先に入社できるか、退職時の有給買取可否)は内定後で良いです。

続いて、希望入社日と最短の入社日を決めます。希望入社日はボーナスなどの都合を考慮して、最短入社日は最低限*3引き継ぎが求められる業務の量を考えて決めましょう。現職がある場合、内定から最低でも1ヶ月以上先を最短入社日にすべきです。

エージェントに事前相談する

転職エージェントのビジネスモデル上*4、正当な理由のない入社日引き伸ばしは嫌がられます。転職エージェントに入社日交渉に協力してもらうためにも、入社日を遅らせたい本当の理由は正直に話すべきです。

私の場合、1次面接前に行ったエージェントとの模擬面接の場で伝えました。そこで、企業側の入社日に対する拘りとオススメの回答方法を転職エージェントから教えてもらいました。

面接での回答

入社日についても、エージェントと事前に相談したやり方で回答しましょう。

自己応募や特にエージェントからアドバイスがない場合は、「(ボーナスなどの都合がいい)希望入社日」を伝えつつ、「志望度が高いのでより前倒しにできるよう努める」といった表現が無難だと思います。

「前倒しって具体的にいつ?」と聞かれた場合、企業側が入社日に拘っていそうだと判断できます。

内定取得後のセクションでも触れますが、基本的に内定通知書に書かれた入社日を大幅(2ヶ月以上)ずらすのはほぼ無理です。その為、希望入社日になるべく近い日を(企業側の)指定入社日にして貰えるよう頑張ってください。

内定取得後

入社日交渉は内定受諾後にしましょう。というのも、1回受諾した内定を入社日がずれるからという理由で企業側が取り消すのは難しいからです。

とはいえ、企業も入社日の引き伸ばしには嫌悪感を示すのも事実。企業目線では内定辞退のリスクが高まるからです。

私の場合、転職エージェントに入社日引き延ばし交渉を依頼した際に、「前職のボーナスが貰える状態*5になるなら、企業側の指定日に入社したい」旨を伝え、企業・転職エージェントに不信感を持たせないよう工夫しました。

転職先がコンサルや外資系であれば、前職のボーナスをサインオンボーナスとして補填してくれるかも。

このように転職活動開始時から工夫をした結果、第一志望企業へボーナス支給直後の入社に成功しました。

まとめ

入社日はJTCへの転職者(特にポテンシャル採用)が交渉できる貴重な要素です。そして、うまく引き延ばせば100万円近い利益を得られるのでかなりお得。

企業/転職エージェントの信頼を勝ち取りながら、希望の日に入社できることを祈っています。

*1:ヘッドカウントが明確に決まっていることが多い

*2:新人研修がしっかりしていることが多く、そうすると四半期に1度などある程度の人数をまとまった時期で入社させる必要がある

*3:全てではない

*4:入社を辞退され売上がなくなる、入社日が遅いと売上計上も後ろ倒しになる

*5:前職・内定先共に有休消化中の入社を認めてくれる