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【激安化】4月からの精神障害者向け運賃改定

こんにちは。

いよいよ明日から新年度ですね。ところで、4月から精神障害者に関連する運賃が大きく変化することをご存知ですか?

今回はその概要とお得に使う裏技を解説します。リスクを冒して手帳を取ったのですから、使い倒してQOLを上げていきましょう。

JAL-障害者版早割を導入

4/12出発分以降、JALグループ各社の国内便において障害者版の早割が導入されます。今までは、「変更OKな障害者割引」しかなかったため大きな変化です。

詳細はJAL公式サイトを確認頂きたいですが、簡単に言えば、障害者割引は各種運賃からさらに20%割引に変更されました。変更や予約の制限、健常者の普通運賃を100とした際の運賃イメージは下表をご覧ください。*1

ANAとJAL両方が就航している航路であれば、28日前までに予約できて変更不可でもOK!ならJALで、そうでないならANAで予約するのが正解ということになります。*2私からすればJALだけを選ぶ理由はなく、選択肢が増えたのは大きな改善と言えます。

なお、今回の運賃改定を経てもなお、LCCの方が安い!!という状況は変わりません。ただし、

  • 荷物の重量制限が緩い
  • 羽田や伊丹空港を使える
  • 意味不明な手数料がない

こういった利点がJALやANA、スカイマークなどのMCCにはあります。これらを考えればLCCよりもJALの方が結果的に安い!!ことも多く、よく考えて航空会社を選ぶ必要があります。

また今回の制度変更で、障害者割引のない鉄道と比べて安価に移動できそうな地域が増えました。羽田を起点にすれば出雲・青森&三沢・秋田あたりが該当します。

近鉄-部分的な精神障害者割引を導入

4/1から近鉄で精神障害者割引が導入されます。近鉄公式が発表している割引の条件は以下の通りです。

この資料からわかるように、割引適用条件は101km以上の利用となっています。大阪難波を起点に考えると、101km以上を超えてくるのは伊勢中川よりも名古屋方面となっており、通常利用ではあまりメリットがありません。

そこでここでは最も需要が大きい大阪→名古屋間の移動におけるお得度、100.9km以下の距離でもお得に乗る方法を解説します。

大阪ー名古屋間の移動

下の表は名阪間の移動について競合すると思われる交通手段と比較をしたものです。なお、精神障害者割引がある場合は適用ずみとします。*3

こうすると圧倒的に運賃の高い新幹線を除けば、近鉄特急のコスパは悪くありません。起点駅にもよりますが、近鉄特急がJR在来線よりも安く・乗り換えも少なく・早く着くという結果になりました。

最安の高速バスも繁忙期は値上がりし、遅延も多くなります。こういったことを考えれば、特に繁忙期の名阪移動は近鉄一択となりそうです。*4

短距離で近鉄をお得に使う方法

障害者が単独で乗る場合、101km以上乗らなければ精神障害者割引は適用されません。101kmは乗らん…という人も多いはず。そこで今回は100.9km以下で障害者割引の恩恵を受ける方法を解説します。

本記載はモラルに反すると感じるかもしれません。しかし、JRで往復割引を受けるために実際の乗車区間よりも長距離の切符を買う行為は一般に行われています。その為、本手段は規則の範囲内と考えています。*5

それは実際の移動距離が100.9km以下でも101km以上の切符を購入するというものです。

運賃表を確認すると、101km〜110kmは1740円となっています。障害者割引は運賃を半額にするものですから、運賃が870円以上になる区間、具体的には46km以上乗車する場合は障害者割引が適用される101km〜110km相当の切符を買った方が得と言えます。

注意

近鉄はJRと異なり途中下車ができません、改札通過で即切符は没収されます。

近鉄大阪難波を起点駅とした場合、

  • 長谷寺・榛原・名張・伊賀神戸

近鉄名古屋駅を起点とした場合、

  • 白子・津・伊勢中川・松坂

これらの駅がこの裏技?が使える駅です。長谷寺以外は特急停車駅であり、近鉄以外で行くのは難しい駅も多いため実用性はかなり高いと思います。

まとめ-JR、さらに割高に

今回は4月からの精神障害者向けの運賃改定をどこよりも詳しく、裏技含めて解説しました。

こう見るとJRがますます割高に見えてきます。今後精神障害者は増えることを想定すれば、彼らを顧客にできればビジネスとしても儲かるはずです。一時的な損失はあると思いますが、グループ全体での収益改善という観点でJRにも精神障害者割引導入を検討頂きたいですね。

*1:この運賃一覧は、新幹線と飛行機の競合が最も激しい羽田ー広島間を想定しています。空港によっては差が生じる可能性あり

*2:スターフライヤーやスカイマークなどのMCCが就航している航路なら、そちらの障害者割引を使った方がおそらく安いです。

*3:新幹線は自由席、近鉄特急は「ひのとり」以外を想定。

*4:繁忙期はJRで青春18きっぷが使えますが、メルカリでバラ購入すると1日あたり3000円前後で売られることが多いです。さらに米原大垣間は着席が難しくなる為やはり近鉄特急は良い選択だと思います。

*5:運賃システムを利用した分割購入や大回り乗車が認められるなら、当然この裏技も認められるだろうという考えです