こんにちは。 以前こちらの記事で発達障害を持つ私がクローズ就活を選択した理由を書いてみました。
この記事では就活に向けて色々苦戦したことを解説しましたが、「就活以前の問題なんですが...」という人もいるはず
本記事は主に発達障害を持つ新卒学生(主に学部3年,修士1年)に向けた就活準備のアドバイス記事です。
障害理解
そもそも障害の程度,傾向によっては一般枠で納得できる就職先を見つけるのが困難...というケースも多々あります。
- 多動傾向が大学生になっても残る
- 実は軽度の知的な遅れを伴っている
- 面接という緊張する空間ではパニックを起こす
- 感覚過敏
このように障害が明らかに外部に出ている状態だと一般就労は厳しいかなあ...と感じます。*1
実際の就活はたくさん落とされるので*2精神的なダメージが大きく鬱になる人も。一般就職で無用な玉砕をしないためにも,なるべく早いうちに障害理解をした方がいいのでは...と感じます。
対策としては一定のリスクはあるものの,就活前に発達障害の診断を受けるのも一つの方法。
私も大学2年生の冬に診断を受け,障碍者就労の現状を合わせて理解しました。
障害理解ができれば、自分に必要な配慮や自分ができそうな仕事がわかります。
単位取得
一般枠でもそうですが...就職活動を円滑に進めるためには早いうちに単位を取得していることが大事です。
マルチタスクが苦手!な私には、就活と授業を両立するのはかなりキツかったです。多分理系だったら無理だと思います。
また、本選考になると「成績証明書」や「卒業見込証明書」などの提出が求められます。私の同期では、卒業が危うく提出できない、成績がCばかりで社員に詰められた...という人がいました。
貯金
やはり就活にはかなりのお金がかかります。コロナ前に地方就活生だった私でおよそ30万円くらいでしょうか*3。
就活生になるととにかく時間がありません。新幹線を多用したり、外食続きになったりとお金は飛んでいくばかりでした。
当時は交通費をジャンジャン出してくれたので何とかなりましたが、今の就活なら詰んでいたはず。大学1年生の時から計画して少しずつ貯金していれば良かったです。
服装及びルックス
顔面偏差値を上げろ!という意味ではありません。発達障害(特に自閉症傾向の強い方)の場合、自分の見栄えを全く気にしないで面接に行ってしまう...という傾向があり外見でアウト!を食らう方もしばしば。私自身もこれは大学から指導されました。
例えば男性の場合、
- 歯は毎食後に磨く
- 寝ぐせは直す
- 眉毛はとりあえず剃る
- スーツの汚れは取る
くらいしておけば最低限なんとかなります。*4
女性の場合、ストッキングの断線や眉毛の書き忘れなども入るのでしょうか...
このあたりが不安な場合、大学の就職課(できれば障害学生向けがよい)に相談をおススメします。親切に答えてくれはずです。
ESの内容を決めておく
フツーの学生にも言えることです。3年生の1月以降は、毎週のようにESの締め切りがあります。
本当に時間がないです!インターンと本選考のESはほぼ同じなので、今のうちから考えておき、使いまわしましょう。
内容は主に、学生時代に力をいれたこと(ガクチカ)と志望理由の2つです。
特にガクチカは最低3エピソードは欲しいです。文系の場合,学業・アルバイト・その他で1つずつ揃えられるとなおさらいいと思います。
ガクチカについては,100字,200字,400字,800字の字数ごとに作成しておくと,ES作成時にはチョイチョイ修正するだけで提出することができます。
逆にいうと今1,2年生の方はESに書ける実績を積み上げましょう!ということになります。*5
志望理由(特に業界)は面接に向けての準備ですね。
就活解禁後はとりあえずESを出さざるを得ない側面がある(特に官公庁系)のでメインの志望業界は決めておくと良いでしょう。余計なストレスを避けることができます。
私の場合は.研究所総合職or大学職員・マーケティングリサーチを中心にすると決めていました。
まとめ
障害があると、オープン・クローズの選択から就活が始まります。就活はテクニック重視ですが、お金や単位取得など就活に集中できる環境づくりも大事です。
十分な下準備が納得できる進路選択につながると思います。ご質問があれば遠慮なくコメントなりtwitterなりに投げてくれれば対応できるかもしれません。
質問箱の方を開放しておきますので,気になるところがあれば質問箱にでも入れてもらえると幸いです。(記事のネタ探しにもなりますし...)