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【新卒】発達だから始めたい、就活前の障害理解

こんにちは。

この記事を見ておられる方の中には、今年から大学生という方もいるかもしれません。 発達障害 就活 そんな方に質問ですが、「就職、もう考えてますか?」

とても考える余裕はない...人が大多数だと思いますが障害者雇用と健常者枠を決めかねている人にとって、 今から自分の障害特性を理解するための活動が必要です。

というわけで今回は、発達障害の大学生が入学直後から就職先を考える必要性と対策を解説します。

注意

本記事は、大卒就職を目指す発達障害者の方に向け書いています。また私自身は健常者枠と障害者枠で悩んだあげく、健常者枠で新卒就活を終え、今も同じ企業で働いています。

今すぐ障害理解を始めるべき4つの理由

簡単にいうと以下の3つが理由です。

  • 就活の前倒し&長期化
  • 新卒障害者枠の拡大
  • 手帳取得までに9ヶ月かかる
  • 障害理解には能動的な行動が必要

1つずつ説明しますね。

就活の前倒し&長期化

5年ほど前は3年生の冬から就活開始…という感じでしたが、2022年現在は学部2年生の終わりくらいから企業と接触することも珍しくありません。

そして3年夏のインターンと冬から4年の10月まで長期に渡る本選考…大学生活の後半は企業に応募するという意味の就活が大部分を占めます。

増える新卒障害者枠

10年ほど前は障害者雇用は年齢不問という感じでした。そのため、障害者雇用の選考会では30代の人が多数...だったそうです。むしろ、ちゃんと働いた実績のない新卒障害者は...と敬遠されたとか。

しかし年々大学新卒の障害者を雇用する企業が増え、東京メトロのように新卒障害者だけが応募できる採用枠を持つ企業も少なくありません。

というわけで、とりま健常者枠で就職してダメなら障害者枠に移行すればいいやという考えは時代遅れになりつつあります

障害者手帳ゲットには9ヶ月かかる

障害者雇用に必須な障害者手帳。大卒の発達障害者に多い精神3級でも減税をはじめ多くのメリットがあります。

しかし、手帳ゲットまでの道のりはとにかく長い...。

  • 初診→手帳申請まで最低半年
  • 申請から判定結果取得まで3か月くらい

しかも、自立支援医療以上に却下されるリスクもあります。

障害理解には能動的な行動が必要

特に文系は大学の授業で選択科目の比率が高い為、以下のような苦手なことをある程度回避できます。

  • 早起きが必要な1限
  • 講義を聞かないとどうにもならないレポート提出
  • ゼミに向けて同期とオンラインで打ち合わせ

私自身ことごとく避けていました…

アルバイトも自分が苦手なものは避けられます。その結果、自分の障害特性を十分に理解しないまま就職を迎えることになりがち。

上の授業を企業での仕事に例えると以下のようになります。

  • 9時始業の職場に出社
  • 講演会に出席し、その内容を報告する
  • 職場の上司とテレビ会議をして上程する案を作る

障害クローズであれば避けられませんし、工夫で乗り切れないものもあります。

私自身自分の得意な領域を見つける為にアルバイトをしましたが、苦手なことの理解は不十分でした。知人からは、かなり自分の障害を理解する為に動いたように見えるけど…と言われる私でもこんな感じ。おそらく、自分の障害を正しく理解する為には相当の準備が必要です。

障害理解に向け何をすればいいのか?

自分の強み弱みを理解する為、4つの行動が必要です。

  • 大学の支援センターに相談する
  • 障害者手帳を申請する
  • 大学のつてで企業で実習を受ける
  • アルバイト

これらを戦略的に進めていかないといけないため、個人的におすすめのスケジュールを作成しました。

大学の支援センターに相談する

大学の障害学生支援センターとは、発達障害を含めた様々な障害を持つ学生の支援を専門に受け持つ組織です。

大学によって名称は違いますが、同じ役割の組織はほとんどの大学にあるかと思います。

障害者手帳を持っていなくても、障害特性があれば支援センターを使えます。

このセンターで得られる支援は、

  • ノートテイクなどの支援
  • 学外の病院への紹介
  • 自助会
  • 障害学生として就活支援
などになります。特に純粋に学生のことを心配して支援してくれる機会は卒業後は一切存在しないため、学生にとって力強いサポートです。*1

障害者雇用を考えている/いないに関係なく、入学したらまず最初に相談しましょう。

障害者手帳の取得

障害者雇用に応募する為の必須アイテム。これがなければ本選考はおろかインターンへの参加も困難です。

高校までは健常者としてきたけど、就職で健常者枠はキツそう…と考える人はすぐに病院で手帳取得の相談を先生にしましょう。

大学の斡旋による実習

大学が障害を持つ学生を企業に派遣し、企業の組織で普段の業務の一部を体験します。できるだけ学部2年生の頭までに済ませておきたいですね。メリットは大きく3つあります

  • 大学推薦なので受かりやすい
  • 障害を企業が理解しており配慮を受けやすい
  • 障害者手帳がなくても参加できる企業も多い

学生側の目線では、自分に必要な合理的配慮は何か?どのような仕事であれば配慮なく働けそうか?を考える良い機会となります。

私は障害者枠ではない一般の実習(長期インターン)に行きましたが、合理的配慮の有無を考えれば一度は障がい者として実習を受けるべきだったと後悔しています

フツーのアルバイト

体力をつける意味でも大事。どんな軽いアルバイトでもいいので、入学して半年くらいしたら始めると良いでしょう。

オフィスワークや接客など卒業後の仕事でもやりそうな業務だと尚更グッド。

自分が苦手そうな業務を含むアルバイトも必ずやりましょう。意外とできるかも知れませんし、所詮はバイトなので就職後に適性がないと気づくより遥かにマシです。

  • 配慮のない状況で出来る仕事
  • 自分に必要な配慮
  • 仕事での体力的負荷にどこまで耐えられるか

アルバイトを通じてこんなことがわかります。

私の場合、営業のようなコミュニケーションが多い仕事でなければクローズ就労可能だ…と実際にアルバイトをして気づきました

まとめー早い準備で適正にあった仕事を

障害を開示してサポートを求めれば当然のようにサポートを受けられる…残念ながらこれは学生だけの特権です。

障害者として働くのか、どんな仕事が向いているのか…これを悩んで決めることができれば、就職後も安心して働き続けられるはずです。

4〜6年という限られた時間ですが、自分の適性をしっかり見出せるといいですね。

*1:卒業後は転職エージェントが支援してくれますが、彼らはあくまで成果報酬方式のビジネスです。とりあえず転職させようとする悪質なケースもあるようなので要注意