こんにちは。
実はこの度、パソコンをWindowsからiPadに移行しました。実機が届いたので、Windowsから移行した際のメリデメを書きたいと思います。
Apple信者では決してないので、割とニュートラルな視点で書いているはず。パソコンとして使いたい人には参考になるはずです。
気にいったところ
デザインは多くのパソコンよりいいかな…とは思いますが、ここではそれ以外の部分に焦点を当てて書いていきます。期待以上の爆速
surfaceのような競合となるパソコンより低スペックなはずなのに、圧倒的に高速です。
iPad Pro(2020) | iPad Air4(2021) | Surface Go3 | |
CPU | A12Bionic Z | A14Bionic | Pentium Gold6500Y |
RAM | 6GB | 4GB | 8GB |
ROM | 128GB | 64GB | 128GB(SSD) |
スリープからホーム画面への移行は2〜3秒。ブラウザ版のヤフーニュースくらいならクリックから表示まで1秒かからないくらい速く動きますし、Adobe Frescoも描画遅延を感じません。
おそらくはCPUがそこそこ良いこと、メモリがタブレットとしては多めの6GBであること、そして軽量iPad OSの効果だと思います。
お店で実機を触った感覚では、Windowsで同じ処理速度を実現しようと思ったら、下のような15万円クラス+2kgオーバーのゲーミングノートしか選択肢がないくらいの速さです。
特にGPUが8コアと数が多いため、安価に動画や画像の処理をしたいなら、大部分のPCより有利に使えるはずです。
11インチでも意外と見やすい
私が使っていたWindows PCは14インチですが、11インチのiPad Proでも見やすさや操作性は下がりませんでした。タッチ操作はもちろん、トラックパッドによる操作も普通のパソコンとさほど変わりません。
おそらくは、タッチ系デバイスらしくアイコンが大きめであることとiPadの高精細ディスプレイが関係していると思います。想像以上に見やすい&操作しやすいので、是非店頭で試してみてください*1。
PC版ブラウザと拡張機能で快適
iPadに搭載されるiPad OSではPC版ブラウザが使えます。はてなブログや楽天証券もPC版のページを見ることができるため、あの機能がない…という不満感もほぼありません。
ただし、ブラウザ版なのにWindowsと同じ機能が使えない!文字がずれる!ということは時々あります。

SafariブラウザについてはiPad OS15からは拡張機能が導入されたため、開発者ツールや広告ブロックなど、あると嬉しい機能も大抵つけることができます。
気に入らないところ
OSの違いによる、できる&できないことは別に解説します。ここでは、ちょっと不便だな…というレベルのものを。なお、ファイル管理が不便なことについては、クラウド上でファイルを全て管理する方針なのであまり気にしていません。タイピングも悪くはない
少しでもタイピングを効率化する為、スクリーンキーボードではなくロジクール製のCombo touchを購入しました。
薄型キーボードに多いベコベコした打鍵感もなく、ストロークの深さも個人的には好きな浅さです。ただし、キーの有無/役割がWindowsと全く違うなど、「打ちたい文字が打てない」ことによる不便さは多少あります
デメリットー専用のキーボードではiPadを縦置きできない
iPad用のキーボードといえば、純正のMagic KeyboardとLogicoolのコンボタッチのような専用キーボードがあります。これらはBluetooth接続不要な気楽さと入力時の低遅延が魅力ですが、iPadを縦に置いて使うことができません。iPadは画面が小さいので縦置きで使えないのは不便ですね。
メインパソコンとして使えるのか?
結論から書くと「7割くらいの人はメインPCとして運用可能」です。私自身もメインPCとして利用しています。特に、パソコンに対する考えが次のような人にはおすすめです。
- 仕事専用のパソコンが支給されている
- PC=Chromebookという認識
- クラウド/ブラウザベースで運用したい
- 拡張性より処理速度やモバイル性重視
ただし、私のようにマニアックな使い方をする人、特定のソフトをフル機能で使いたい!!というニーズのある人には向きません。Windowsじゃないから不便だ…ということは時々あります。Windows PC環境が不要になるわけでは決してありません
アクセサリによる機能拡張
iPad ProならType C接続が可能なので、それを活用した機能拡張は問題なくできます。また、キーボードによるショートカットもパソコンでよく使う上位8割くらいのことは利用可能。設定でフルキーボードアクセスにすれば、画面をタッチすることなくiPadを操作することも可能です。外部モニターはミラーリングのみ対応。デュアルスクリーンは使えません。
ブラウジング
はてなブログのようにサイトによっては表示がおかしくなることはあります。とはいえ以下の用途で有名な企業のサイトを使うなら、大体Windowsと同じように使うことが可能です。
- ブラウザでのウェブ検索
- ショッピング
- 動画や音楽視聴
ただし、ブラウザ上でHTMLやCSSを操作するなどの高度な使い方は厳しいです。
クリエイティブ(イラスト/画像編集など)
多くの方にとってはWindowsより優位に立ちます。タッチ前提のUIとペン対応が強み。- クリエイティブなアプリがWindowsより安価
- 動作要件を考える必要なし
Windows版にある機能がないこともあるので、アプリごとに機能の有無を確認してから買うべきかと。
その他気になったこと
記事本編はここまで、ここからは実際の選び方やスマホとの連携について解説していきます。iPadの種類とストレージはどれくらい?
Type-Cによる充電の速さと画面の大きさを考慮するとiPad AirかPro(11インチ)がおすすめ。
ストレージについては、ローカルにデータを残すなら256GBがおすすめですが、クラウドストレージを使うなら128GBで十分だと思います。
なお、メモリについてもiPad Proは2020年版で6GB、2021年版で8GBになっています。一方iPad Airが4GBです。パソコン同様にタブやアプリをたくさん起動する使い方をするなら、ストレージの容量を妥協してでもProを購入すべき。
Apple公式ストアの整備品であれば型落ちiPad Pro128GBことも多いので、最新世代に拘らないならば私みたいに旧型のiPad Proを選ぶのが良いと思います。
Androidスマホとの相性について
iPhoneじゃないからiPadの意味ないかな...と思ってましたが、決してそんなことはありませんでした。
- iPad でしか動かないアプリもある*2
- クラウドを使ってAndroid/Windows内の同じサービスと連携できる
むしろ、Appleあるあるの、スマホとタブレットが強制的に同期される...ことを回避できるので、スマホとパソコンで用途を分けたい人にとってはAndroidの方が楽かも。
その点iPad は、単体でも圧倒的な価値を発揮するAppleでは珍しい製品ですね。