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【iPad 】パソコン代わりでも十分使える(2022年現在)

こんにちは。

実はこの度、パソコンをWindowsからiPadに移行しました。実機を数ヶ月使ったので、Windowsから移行した際のメリデメを書きたいと思います。

Apple信者ではないので、割とニュートラルな視点で書いているはず。パソコンとして使いたい人には参考になるはずです。

気にいったところ

デザインは多くのパソコンよりいいかな…とは思いますが、ここでは実用性に焦点を当てて書いていきます。

期待以上の爆速

surfaceのような競合となるパソコンより低スペックなはずなのに、圧倒的に高速です。

タブレットPCスペック表
  iPad Pro(2020) iPad Air4(2021) Surface Go3
CPU A12Bionic Z A14Bionic Pentium Gold6500Y
RAM 6GB 4GB 8GB
ROM 128GB 64GB 128GB(SSD)

スリープからホーム画面への移行は2〜3秒。ブラウザ版のヤフーニュースくらいならクリックから表示まで1秒かからないくらい速く動きますし、Adobe Frescoも描画遅延を感じません。

おそらくはCPUがそこそこ良いこと、メモリがタブレットとしては多めの6GB*1あること、そして軽量iPad OSの効果だと思います。

Windowsで同じ体感処理速度を実現するなら、下のような15万円クラス+2kgオーバーのゲーミングノートしか選択肢がないくらいの速さです。

私は容量や処理速度優先でiPad Proを選びましたが、ネットサーフィンとちょっと動画や画像編集をしたいならiPad(無印)でも実用に耐えます。普通のPCと体幹処理速度は変わりません。

プログラミングのような大量の演算をする処理では、「PCより遅い!!」と感じます*2

11インチでも操作性〇

私が使っていたWindows PCは14インチですが、11インチのiPad Proでも見やすさや操作性はさほど変わりませんでした。

タッチ操作はもちろん、トラックパッドによる操作も普通のWindowsパソコンと比べてストレスは感じません。想像以上に見やすい&操作しやすいので、是非店頭で試してみてください*3

PC版ブラウザと拡張機能で快適

iPadに搭載されるiPad OSではPC版ブラウザが使えます。以下の用途で有名な企業のサイトを使うなら、大体Windowsと同じように使えます。

  • ブラウザでのウェブ検索はストレスなし
  • ショッピング
  • 動画や音楽視聴

また、キーボードを外付けして設定*4、画面をタッチすることなくブラウザを操作できます。

イラスト/動画を気楽に始められる

イラストや動画をするなら、多くの方にとってはWindowsより優位に立ちます。タッチ前提のUIとペン対応が強み。
  • クリエイティブなアプリがWindowsより安価
  • 動作要件を考える必要なし
この2点が生きる動画やイラスト系のクリエイティブはWindows以上です。現にクリスタ*5はiPadユーザが相当のシェアを占めているそうです。
注意

Windows版にある機能がiPad版にないこともあるので、アプリごとに機能の有無を確認してから買うべきかと。

SafariブラウザではiPad OS15から拡張機能が導入されたため。開発者ツールや広告ブロックなど、あると嬉しい機能も大抵つけることができます。

気に入らないところ

OSの違いによる、できる&できないことは別に解説します。ここでは、ちょっと不便だな…というレベルのものを。なお、ファイル管理が不便なことについては、クラウド上でファイルを全て管理する方針なのであまり気にしていません。

タイピング重視のクリエイトは不向き

イラストや動画と異なり、ブログや論文執筆、プログラミングなどタイピング重視のクリエイトには不向き。ざっくり以下の2点がキツいです。

  • iPad専用キーボードにやや難あり
  • タイピングが必要なサービスのアプリ版は微妙
iPad用キーボードの難点

スクリーン上に出てくるキーボードの打鍵感は論外なのでiPad用キーボードを考える人がほとんどのはず。ですがその打鍵感はノートPC以下ですし、PC用のキーボードを使えばモバイル性が犠牲になります。

私自身はiPad用のキーボードとして評判の良いロジクール製のCombo touchを購入しました。

Combo Touchの詳しい感想はこの記事に書きましたが、ブロガーやプログラマのように自宅でたくさんタイピングすることを目的に買うなら有線キーボードを使った方がいいと思います*6

タイピング重視のサービスのアプリはいまいち

タイピング重視のサービスとははてなブログなどのブログ系サービス、Pythonistaのようなプログラミング系のものを指しています。それなりには使えますがWindows並みとはいきません。

例えばはてなブログの場合、文字の表示位置がずれたり、時間が経っても画像が表示されないバグが起きます。

 

はてなブログの実用性を例にPCとしてのiPadの実用性をこの記事で解説したので、PC版ページの使いやすさを事前に知りたい人はぜひご覧下さい。

結論:7割の人にはPC+αのツールとしてオススメ

iOS15になってiPadはPCにかなり近づきました。私見では7割くらいの人はメインPCとして使えます。私自身もメインPCとして使っています。

特にパソコンへの期待がこんな人にはオススメ。

  • iPadは仕事で使わない
  • PC=Chromebookという認識
  • クラウド/ブラウザベースで運用したい
  • 拡張性より処理速度やモバイル性重視
  • イラスト/動画系のクリエイティブをしたい

ただし特定のソフトを絶対にフル機能で使いたい!!という人には不向き。Windowsじゃないから不便だ…ということは時々あります。Windows PC環境が一家に一台は必要だと思います。

処理速度を問わないならVPSのような形でWindows環境を用意するのがおすすめ。例えばConoha for Windows Serverであれば月1800円からWindows環境をiPadで使えます。これならもうWindows PCなしで暮らせるかも。

その他気になったこと

ショートカットキーがWindows PCと比べて少ないのは不便ですね…

ここからは具体的にPCとしてiPadを使う際のiPad選びやスマホとの連携について解説していきます。

PCとして使う場合のiPad選び方

こちらの記事にPCとして使う方法を解説したのでぜひ読んで見てください。

*1:第2世代iPad Pro11インチの場合

*2:メモリ4GBのPCで0.1秒でできるMATLABのコードが、iPad Pro(A12Z Bionic)では5秒くらいかかる

*3:11インチiPad Proなら、第3世代と第2世代に画質関係の差はほぼ無さそうです

*4:フルキーボードアクセス

*5:有名イラストソフト

*6:お店でApple純正キーボードを使いましたが、打っていて疲れるのは多分同じです。