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「くすりのしおり」を読んで納得して医療を受けよう

こんにちは。

発達障害などの障害/疾患を抱える方で、処方箋によって薬を貰う方も多いと思います。ただ、その薬の必要性や注意点、本当によくわかっていますか?

というわけで今回は、「当事者側が薬のことを理解する必要性と方法」について解説します。

 注意

本記事は、ADHD/ASD当事者である筆者個人の見解です。実際の行動は必ず医師/薬剤師に相談のうえ行ってください。本記事を読んで行った行動の結果を筆者が負うことは致しません。

副作用/注意点を理解する意義

薬には副作用があります。その中には気にならないものから、死に至るものまで様々です。

特に向精神薬の場合、

  • 飲酒で効果が減る
  • 運転時にめまいが生じる

などの副作用があります。

このような問題があるため、投薬前に医師/薬剤師は色々患者に質問してきます。ただ、医師や薬剤師も患者側の事情を全て知っているわけではありません。だからこそ患者側が副作用などを知り、ルールを守って飲むことが大事です。

特に精神科領域は「処方箋しかない」「転院が面倒」などの事情があるのでな...。

私自身向精神薬を飲み始めてから、「その副作用、聞いてないんですが...」な経験があります。

情報の集め方

では、どうやって薬の情報を集めれば良いのでしょうか?

薬には使い方や副作用、薬物動態を詳細に解説している添付文書があります。これは製薬会社自ら書いているものです。

この添付文書はネットで検索すれば簡単に出てきますが、あくまで医師や薬剤師に向けであり、患者向けではありません。そのため内容もかなり高度です*1

それに対して、一般向けに薬の情報を解説しているのが「くすりのしおり」です。こちらも製薬会社自ら作成しており、必要に応じて日々更新されています。

添付文書と異なり患者さんが読むことを前提にしているため、最低限必要な情報をシンプルに書いてくれています。


書かれている情報の例をあげると、

  • 飲むべき時間/飲み忘れたときの対処
  • 飲んだ後の注意点
  • 想定される副作用

などです。有名なコンサータを例に見ると次のようなことが書かれています。

  • 自動車の運転は避けること
  • アルコールを避けること
  • 同時に2回分飲むことは絶対しないこと

最低限知っておきたい注意点はほぼわかりますね*2

今までは難解な添付文書をヒイヒイ言いながら読んでいましたが、くすりのしおりを読むようになって以降は最低限の内容がすぐわかるように。そのうえで自分が特に要注意な副作用について確認するようになりました。

その結果、今でも薬の副作用はありますが、「納得して使っているから仕方ないよね...」と割り切れるようになりました。

終わりに

医師の指示にただ従うより、きちんとご自身でも情報収集して医師と対話することが大事だと思います。

副作用による救済制度*3ありますが、失った健康が戻ってくるわけではありません。副作用含めて納得して治療を受けるためにも、くすりのしおりもぜひ参考になさってくださいね。

*1:ネットでググった範囲の私見

*2:薬の飲み合わせについては書かれていないようです

*3:詳細はPMDAで検索