心理職(研究系)の求人はどう探すのか?学会サイトからコネまで4選

こんにちは。

 
このブログでは「心理学専攻の人が専門を生かした就職をするために何をすればいいのか?」ということについて記事を書いてきました。


今回は、実際に心理系研究開発職で採用された私(筆頭業績0)がどうやって求人を探したのか?をなんと全て!書いてみたいと思います。

そもそも心理学を生かした民間企業就職ってどうやるの?どんな企業があるの?という方はこちらのページを参考にしてください。



POINT本記事は「企業の心理職」を狙う人向けに求人の探し方を解説しています

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基礎知識

学部卒・修士と、博士以上で大きく傾向が異なっています。というのも基本的に新卒者としてしか就活できない学部卒・修士と異なり、博士以上は中途採用の求人に応募することが可能だからです。そのため、民間企業であっても博士以上の方が選択肢が多くあります。

私は学部卒で実績がほぼ0のため、新卒枠・学部卒以上で応募できる企業に絞って応募しました。オープンな求人はほとんどなく、これから紹介するようなサイトや方法で企業を探しました。

そして概して中途のほうが職種確約・配属地固定など条件が良いことが多いように見えます。(例外は多数あります)


企業・官公庁(競争試験タイプ)の求人でアカポス*1と異なる特徴として、「博士の学位が不要」というケースが多くあることが挙げられます。

そんなこともあり、修士卒位でも自分から応募すれば意外と採用してくれるのではないでしょうか。

製薬研究職では「博士限定」の研究職採用が増えつつあります。心理系でも遠くないうちに「博士限定」求人が多数になるかも。検討されている方は早めに動かれるといいと思います。

心理学ワールド

「心理学ワールド」とは日本心理学会が年4回発行している一般向けの心理学情報誌です。 日本心理学会のサイトから無料で読むことができます。

いわゆる査読論文は掲載されておらず、その代わりに心理学の読み物や新しく発売された心理学書籍の紹介などが行われています。

そしてこの本の中には「ここにも生きてる心理学」というコーナーがあり、心理学を生かした仕事ってどんな感じ?ということを解説しているページがあります。ここには公務員を始めとする臨床系だけではなく、民間企業の研究職も含まれていました。

 

ここで掲載されている企業名を挙げてみると

  • 花王
  • 資生堂
  • イデアラボ
  • ヤマハ発動機

などがあります。いずれも心理系では有名な企業さんばかりですね... この記事では紹介されている個人の経歴が公開されているため、いろいろなことが分かります。

例えばこの企業が心理系研究職として採用するのは新卒/ポスドクのどちらなのか、大学はどこ出身なのか?がわかります。学歴で見るとやはり博士卒が多いですが、修士卒もちらほらいる感じです。

 

心理系研究職はほとんどがクローズで募集されているため、特定の業界や企業に行きたい!というのが決まっている場合、よく採用されている大学はどこか?を少しでも知っておくといいでしょう。そのために心理学ワールドはとても参考になります。


私の場合、掲載されていた企業のうち学部卒で応募できる企業には全て応募しました。

他の学会誌にも似たような記事が掲載されていることがあり、例えば基礎心理学研究には企業就職についての記事がありました。自分の専門分野の学会誌を見てみると就活の役に立つ記事があるかもしれません。

JREC-IN

JREC-INとは文科省系独法であるJST(科学技術振興機構)が運営する、研究者向け求人サイトのことです。研究者を欲しい!という組織の多くはこのサイトに求人を掲載しています。

大学教員の求人が大部分を占めていますが、企業の求人も掲載されていることがあります。

私が見たときには、

  • センタン
  • トヨタ紡織

の2社が心理系人材を技術者として募集していました。一般の就職サイト(リクナビやマイナビ)とは異なり、JREC-INは研究者向け求人サイトになっています。そのためか求人のほぼ全てが中途採用or博士のみを対象にしているのが特徴です。

ただし、心理学が生かせる企業の総合職(技術系)や大学の技術補佐員・URA(大学における研究支援の専門職)など一部の職種であれば修士以下の新卒でも応募できることがあります。

学会公式サイト

多くの学会公式サイトには、求人が登録されている公募情報が掲載されたページがあります。

心理学でメジャーな日本心理学会の場合,公開されている求人はほぼすべて大学教員ですが、比較的企業求人の多い人間工学会の場合、ヤマハ発動機などいろいろな求人が見られました。

分野を絞って求人が出ているためか、JREC-INなどには書かれていない求人も多いのがメリット。

 
学会公式サイトの求人は応募要件の中に「博士の学位を有すること」が条件になっていることがほとんどです。また学会公式サイトの求人は大部分が中途採用であり、新卒でも応募可能なものはほぼなかったと思います。

過去には日本心理学会の求人で、防衛省研究職(心理)の公募がされていました。

特定の企業が毎年同じ時期に求人を出すケースも散見されるため、今は応募を受け付けていない企業もリストアップしておくと後でタイミングが合ったときに応募しやすくなります。

私の場合,修士になったら応募しよう!と思ってそれらの企業はエントリー用のリストに入れておきました。*2

学会参加時に企業研究者に聞く

工学系は知りませんが心理学の学会にはまだまだ企業の研究者が少ないように思います。ということもあって学会に来ている=心理学の研究をしている(?)のヒントにはなるはず。とすれば彼らと話せば何らかの情報がもらえるかもしれません。

学会参加時に聞くべきことについて、詳しくはこちらのページを参考にしてください。意外と応募を受け付けてくれる企業もありました。

大学/教授のコネを活用する

なんだかんだで一番使えます。やはり自大学に来ている求人(特に推薦応募)は採用率が圧倒的に高いです。自由応募の研究職でも、自大学に求人が着ているものなら採用率10%はあるのではないでしょうか。

私も一般的な就職活動で大苦戦していたところを先生に押し込んでもらったという感じなので迷ったら先生のコネ!は経験面でも正しい気がします。詳しくは下の記事をどうぞ。

大学の非常勤講師や臨床系の人向けの非常勤カウンセラーは前任者からの紹介でほぼほぼ決まるという話を聞いたのですが、果たして本当なのでしょうか...?


上でも書きましたが、心理学ワールドにあるような企業さんでも実質的に特定の研究室からしか取らないとなっていることは多いように感じます。*3

一切就活をせずに進学を決めるのもいいですが,「就職もありかも?」と思うならば学部の就職担当に相談して「いい求人あります?」と聞いてみましょう。自大学の強力なコネがある求人を紹介してくれるはずです。私の大学でも「この企業が心理系を技術職で取るの!?」というような求人が複数あり驚いたのを覚えています。

まとめ

心理系求人(特に企業)は見つけにくいもの。ただ工夫すれば意外とあるものです。本記事をきっかけに心理系人材を採用している企業さんを見つけられるといいですね。

*1:言うまでもなく博士号がほぼ必須です

*2:企業に入って転職する際にどういう企業があるのか?を調べることも可能です

*3:あくまでも私の観測範囲ですが