【大学】無料カウンセリングを活用しよう

こんにちは。

このブログでは臨床心理士/公認心理師さんになるための記事,なってからの働きっぷりに関する記事を何度か掲載してきました。


でもサイトを見ていただいている方の中には,
なんとなく臨床心理士さんになりたいと考えていてもカウンセリングを受けたことがない方も多いと思います。

というわけで今回は,私が受けていたカウンセリングを振り返るなかで,クライアントからみたカウンセリングを考えてみることにします。

大学とカウンセリング

私の場合,大学に入学してからしばらくは大学にあまり適応できずにいました。
そのためいろいろ考えて大学のカウンセリングを活用することに。

最近では学生のメンタルケアが話題になっており,ほとんどの大学でカウンセリングのサービスがあります。

ただし,一部の大学では臨床心理師/公認心理師の資格を持つ博士学生や教員の実務の場になっているケースがあるようです。心理系学生の皆様,その場で彼らに会うとものすごく気まずいのでご注意を。事前に調べてから行きましょうね。


企業の産業医に相談すると「上司に筒抜けになっている!休職命令だヤバイ\(^o^)/オワタ」なケースもありますが,大学の場合は秘密は守られます。*1

大学のカウンセリングは,通常だと有料(60分で1万円)のカウンセリングを無料で利用することができます。



実際に「悩み」を相談するのであれば,自分のことを親身に考えてくれ(そうな気がする)友人のほうがいいような気がします。

そもそも大学のカウンセリングって,「友人への相談」と何が違うんでしょうか?まずはそこから考えてみます。

枠組みがある

一般的な心理学のカウンセリングにおいては,「治療契約」というものを結びます。*2

そもそも治療契約とは何かというと...

治療の開始に当たって,治療者と患者の間で,治療目標や方法,治療の期間,面接のルールなどについてなされる取り決めや約束を言う。
小此木啓吾精神分析事典」

ものすごくわかりやすく言えば,お話をする前にそのルールを決めるということ。

一見面倒くさいのですが,ゴールが決まっている,重い話をしてもちゃんと応じてくれる...これはとても安心できることです。

そしてこの「治療契約」がある程度決まっているからこそ,相互にカウンセリングとは異なる人間関係を築かずに済みます。*3


個人的な経験なのですが,たまたまいつも使っている駅でいつもお世話になっているカウンセラーさんを見つけてしまったことがあります。こちらからお声がけすることはありませんでしたが,とても気まずい...

無条件の肯定的関心

臨床心理学の世界では極めて重要な用語ですが,まずは定義を確認してみましょう。

クライエントの表現したものがどんな内容であろうとも、批判や評価などの一切の価値判断をせず、ありのままに受容すること


この用語はもともとロジャーズ(Carl Ransom Rogers)の来談者中心療法の言葉です。
ただ現実の友人・知人に相談する場合,本人の悩みに対して賛成/反対とかの意見をだすのが普通ですよね?*4

一方カウンセリングであれば,とりあえず私たちの話を淡々と聞いてくれます

私の場合,とりあえず話を傾聴してくれる...ということは本当に安心できました。話をする中で頭の整理をでき,自分の中にある本当の課題は何?もしくは外部の課題なのか?ということを考えることができます。

心理学的な提案をしてくれる

臨床心理士/公認心理師は私たちの不安/悩みに対して具体的な解決策を提示してくれるわけではありません。*5

ただし,私自身の心理的負荷を調整するために何ができるのか?を提案してくれることもあります。私の場合,Mediationを提案され週1で行うようになりました。

心理教育(しんりきょういく、Psychoeducation)とは、精神保健問題を抱える患者本人および家族に対して、エンパワーメントおよび最善の対応法を教える患者教育である。(Wikipedia「心理教育」)


この「心理教育」は,精神疾患予防のためにも心理職の人間にとって近年重要視されているのだとか。*6


具体的な定量的な効果があったかはわかりませんが,自分のことを振り返る時間にはなったのかあ...と感じています。

まとめ

精神的に壊れてしまい,精神疾患としての投薬が必要な段階と違い,定量的で数字に見える効果があるわけではないです。

しかし,「一定の枠組みの中で人と会話する」というだけでなぜか心のガス抜きができるんですよね。

心理学に関心のある学生で,自分がクライアントになったことがない人は一度受けてみてはいかが?


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*1:アカハラ関係を相談すると,指導教員に筒抜けになって逆襲を食らうケースがあるのでご注意を

*2:大学のカウンセリングは無料のため,さほど明確には結ばないように感じます

*3:人間関係を形成するとマズい理由が知りたい方は「多重関係の回避」でネット検索してみてください。

*4:「恋人との関係がうまくいかない」という相談に対して「相手と別れたほうがいいよ」などの意見が提示されますよね?

*5:むしろそれはタブーな気が

*6:政府の医療費削減のためでは...?