【新卒】発達障害当事者がクローズ就活を選択した理由

こんにちは。

 

私は軽度の発達障害の傾向がある新卒として,クローズで就活をしました。
オープンで就活をしたブログはいくつかありますが,
クローズ就活を選択した人のブログはほとんどなく私自身がすごく不安でした...

そのため本記事では,クローズ就活を選択した理由とできれば対策について書いてみたいと思います。

 

POINT

本記事は新卒発達障害者におけるクローズ就活を選ぶ際の基準について説明しています。

オープン・クローズの制度上の違いについて

オープンとは障害を開示した上で就職すること,クローズは障害について開示せずに就職することを指しています。

 
メリット・デメリットについてはこちらのサイトをご覧ください。(にしてもLITALICOは良くまとめていますね。)

外部リンクオープン・クローズで就労するメリットとデメリット|障害者就労移行支援のLITALICOワークス

  • 障害者求人に比べて業種や職種が豊富で求人の数が多い
  • 業務内容にもよるが、賃金が障害者雇用の場合より高い傾向がある

 (クローズ就労のメリット・上記サイトより引用)

 
うん...やっぱり給料が低いのは嫌だ...お金欲しい!というのは本音ですね。

クローズ就労にした理由

身体などであればオープンにされる方が多いはずです。周りの方を見てても身体の方は先に決まっていたように思います。

 

新卒だからこそ,一般枠にチャレンジしたかった

出典は忘れましたが,ある新卒発達障害者の方のブログに「筆記試験に行ったら周りは30代ばかりだった」という内容の記載がありました。

 

この記事読んだときに私は,

新卒では一般枠で働いて,ムリってわかってから中途で障害者枠で就活すればいいのでは?

と感じました。

 
実際ネットを見ていると障害者枠=中途の感覚はまだまだ強いのが実情。

とはいえ近年では新卒障害者枠の求人も増え,オープンになりつつあります。例えば今年度は東京メトロが新卒障害者枠を募集していました。
 
一方で新卒は一般枠で!と働いたのはいいが,メンタルがボロボロになった...というケースも散見されるので要チェックな側面はあります。
 
大卒であることを生かせる
一般的な就活では学歴フィルター*1の恩恵に何度もあずかっている,逆に言えば学歴以外の強みがない...そういう私にとってこの学歴というメリットは捨てたくなかったですね...

障害者枠で人気のある公務員だと,多くの場合高卒と同じ扱いで入職することになります。大学まで進んだのにそれはもったいない...と感じたのは事実です。*2

ただ障害者枠のほうが一般枠よりも大手で内定を取りやすい傾向があるのも事実。

当時私はある会社を障害者枠で応募することを考えていました。その際たまたま企業の方とお話をする機会があったのですが,一定の学歴(いわゆる学校歴も含みます)を持つ新卒障害学生相対的に安く採用できると企業が考えているケースがあるという話を聞きました。

この話が実情と同じだとすれば,新卒障害者枠には採用されやすいというメリットがあると言えます。

実際の就活の場面ではとりあえずサマーインターンの選考に応募し,それなりの成果が得られたら一般枠で,ダメだったら障害者枠での就職を目指すというのがいいかもしれません。

2018年の夏にはソフトバンク日本IBMなどが障害者向けのインターンを行っていました。調べたところ21卒(2019年夏インターン)ではYahoo本社がインターンを行うようです。
 
特に日本IBMAccess Blue プログラムは数年前から障害学生にターゲットを絞って行っており,実務体験がしっかりできる貴重なインターンです。記事にもなっていました。*3

外部リンククローバー流新卒インターンシップのススメ

一般枠だと応募できる職種が多い
近年の障害者雇用では変わりつつあるものの,私が探したなかでは新卒・障害者枠の大部分が事務の仕事が多く,こういう仕事は合わなそう...と感じていました。

逆にエンジニア系の仕事が多くある一般枠に魅力を感じました。
 
マッチングには自信があった
小学校の段階から診断を受けていたため,早い段階からどのような人生設計で行くのか,就職するとしたら障碍者枠?一般枠?そういうことを考えながら人生を過ごしてきました。

そのため,一般枠で通用する業界はどういう業界なのか,自分の強みが生かせそうな分野は?ということはある程度理解していたと思います。
 
※統計的なデータは少ないですが,エンジニア系の仕事の方が定着率は高いという話を聞いたことが... 
「働く」ことへの成功経験
いわゆるアルバイト等(いろいろあります)でそれなりに働けているという自負があり,せっかくならクローズに賭けてみたいと思いました。
 
この「働く」体験はすごく重要で*4,どんな人となら働ける?どういう配慮が必要?どんな会社なら配慮なしでも働けそう?ということを知る良い方法になると思います。
 
障害者の就労移行支援でも,「働く」を体験する段階は必ずあり,事前に体験することはとても重要だと感じました。*5
投薬が不要だった

コンサータストラテラなどの薬は,ある程度の頻度で病院に通わなければ入手できません。

ただ私は現在使わなくても生活できている*6ため,投薬なしでも行けるのでは?と思っていました。*7

 
私の知っている方だと,投薬が必要か否か?は障害者枠・一般枠を分ける大きな決め手になっていたと思います。

障がいの有無を聞かれにくい(かも)
社員がうつ病になって休職した!というのは大きなリスクです。
そのため企業としては「メンタルヘルス異常やその予備軍である社員はなるべく採用したくない」という本音があるのではないでしょうか。

ということで調べてみたところ次のようなサイトがありました。

参考 採用者の「メンタルヘルス」状態 どうやったら見破れる?


こちらのサイトにもあるように,企業には広範な採用の自由があります。またある程度メンタルヘルスに関する質問や検査も行える可能性があります*8

また障害者雇用促進法において障害による差別的取り扱いは禁止されていますが,結果の平等は明記されていません

といったことから企業としてはあの手この手でメンタルヘルスに問題がある者や発達障害者を落とそうとしてきます。*9

にも拘わらず私が就活をしていた当時,1社からもメンタルヘルスに関する質問はされませんでした。また内田クレペリン検査のような迅速な計算を要求する問題*10も課されませんでした。

理由はわかりませんが,「大量採用しなくちゃいけない新卒採用において,メンタルヘルスを聞いている時間はない」のかもしれません。

いずれにせよ,発達障害メンタルヘルスの問題を聞かれにくいのは新卒での就活の特権だと思います。

まとめ

障害を持つ人であっても,新卒就活が特別であるというのは一般枠と共通しています。
みんながみんなクローズにすべきだとは思いませんが,とりあえず障害者枠で!とクローズの可能性を考慮しないのはもったいないのではないでしょうか。

では実際に就活で何をやったの?という疑問についてはこちらの記事をご覧ください。
就活の前にこういう準備しておくとなんとかなるんだな...と感じていただけるはずです。

関連記事【新卒】発達障害の私が就活前にやってよかったこと5 選

また,障害者枠と一般枠どっちがいいのか迷う...という人も多いはず。そういう方のために障害者枠と一般枠の就活を並行で進めるための方法を書いてみました。

関連記事【新卒】発達障害学生が一般枠/障害者枠を両立するための方法



ちなみに,私と逆に新卒発達障害者で障害者枠での就職を選択したワダカモコさんのブログはこちら!本記事作成の参考にしました。
 

外部リンク【新卒障害者枠】発達障害大学生が就活して、無事に内定をもらえた話


質問箱の方を開放しておきますので,気になるところがあれば質問箱にでも入れてもらえると幸いです。(記事のネタ探しにもなりますし...)



*1:個人の実力に関係なく,特定の大学の学生が優遇されること。例えば○○大学限定セミナーの実施,説明会申し込みタイミングをずらすといったことが挙げられます。

*2:今年行われた国家公務員の障害者枠もそうでした

*3:現在リンク切れ

*4:一般就職の方にも当てはまります

*5:特に想像力が乏しい傾向にある私には,経験があるかないかの差は大きかったです

*6:子供のころ投薬していましたが,効果がない・むしろ副作用があった

*7:カウンセリングは使っています

*8:厚労省としては「公正な採用選考のために」のページで「合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施 」を禁止していますが,実際にどこまで守られているかはかなり疑問が残ります

*9:ネットで調べれば多数ヒットします

*10:ADHDの私はめちゃくちゃ苦手